2026年地理総合、探究[第5問]解説
2026地理総合探究追試験
第5問 問1 解説
Google Earthの景観から、集落の形成を読む問題です。A〜Cが写真、ア〜ウが説明です。性質(自然発生か計画的か)と形態(集村か散村か路村か)を分けます。
正解は⑥(A=ウ、B=イ、C=ア)
自然発生は、扇状地の扇端、湧水、自然堤防、海岸の砂堆など、水が得やすく、かつ水が入りにくい場所に立ちます。計画的な集落は日本では3つです。古代の条里集落、近世(江戸時代)の新田集落、近代(明治)の屯田兵村です。共通点は、道路が直交し、耕地が四角く区切られていることです。
B=イ 路村
道路に家が面し、背後に畑や耕地が広がっています。これが路村です。家と自分の耕地が近い点で、散村と同じ意味を持ちます。形は集村に見えますが、短冊状の耕地が家の裏に付きます。
新田集落は平和な時代の開拓なので、防御より耕作の効率です。散村(耕地の真ん中に家が1軒)がよく出ますが、路村になるものもあります。ヨーロッパ側の対応が林地村(Waldhufendorf)で、東ドイツから東ヨーロッパの開拓集落です。漢字は一般名詞ではなく固有名詞です。開拓道路に家が並び、背後に耕地が続きます。今回の文はポーランドで、森林開墾のための道路に沿って形成された、とあります。ドイツで覚えていても、東ヨーロッパ全体の同じ型としてポーランドを取ります。
A=ウ 濠のある集村
条里集落は古代の危険な時代なので、防御が中心です。人は塊になって住み、周囲を濠で囲みます。城壁では囲みません。長安・洛陽や、かつてのパリのような城壁都市は中国やヨーロッパの話で、日本の条里には出ません。文ウの「防御や灌漑のために周囲に濠をめぐらせて形成された日本の集落」がこれです。奈良盆地のため池(四方に土手を築いて水を溜める)も今年出ていますが、この文の決め手は濠です。
C=ア 格子状の大区画
直線の道路で1マイル(約1.6km)四方を区切り、さらに4分割して入植者に与えるのがタウンシップ制です。1辺0.8kmのブロックになります。政府が公有地を用意し、入植者が土地を得て農業をしました。アメリカ中西部のコーンベルトや小麦地帯が基本で、畑の規模が大きい散村です。北海道の屯田兵村は、この制度を模倣した、とよく出ます。文はカナダですが、同じ測量・分割の型です。ドイツをポーランドにずらしたのと同じ変化球です。
組合せ
A | B | C | |
① | ア | イ | ウ |
② | ア | ウ | イ |
③ | イ | ア | ウ |
④ | イ | ウ | ア |
⑤ | ウ | ア | イ |
⑥ | ウ | イ | ア |
答え ⑥
残す型
- 道路に面して裏が耕地なら路村。新田と、東ヨーロッパの林地村
- 日本の条里は濠で囲む集村。城壁ではない
- 1マイル四方の格子はタウンシップ。カナダと書かれてもアメリカ中西部と同じ型
第5問 問2 解説
アジアの都市人口率の推移です。1960〜2020年、World Urbanization Prospectsにより作成されています。E〜Gはインド、サウジアラビア、中国(台湾・ホンコン・マカオを含まない)です。
人口は都市と農村に分かれます。第2次・第3次産業は都市に住むことが多く、第1次産業は農村に住むことが多いです。第1次産業中心は所得が低く、第3次産業中心は賃金が上がります。都市人口率は、1人当たりGNIとほぼ比例する、と置きます。
正解は⑤(インド=G、サウジアラビア=E、中国=F)
E=サウジアラビア
3か国とも発展途上の枠に見えますが、サウジは産油国で、1人当たりGNIはインド・中国より明らかに高いです。図のEは1960年ですでに約35%で、2020年には約85%まで上がっています。いちばん高い線です。
砂漠で植生がなく、居住に向かない土地が多いことも重なります。人が住める場所に人口が集中するので、都市人口率が上がります。オーストラリアの乾燥地、カナダや北欧の寒冷地も同じ型です。農業に適さない地域が多い国では、都市に寄ります。
F=中国、G=インド
中国の改革開放は1980年頃からです。2000年以降に都市人口率がはっきり上がるのがFで、2020年に約60%です。1人当たりGNIは1万ドル台で、インドの数千ドルより高い側です。
Gは1960年の約20%から、2020年でも約35%までしか上がりません。インドはこれから上がる余地がありますが、いまはここです。モンスーンアジアは雨が多く、耕地が広いので農村にも住みやすいです。稲作地域は農村人口が相対的に多く、都市人口率は下がります。タイも工業は盛んで1人当たりGDPは低くありませんが、豊かな農村があるため都市人口率は低めです。インドは南アジアのその典型で、砂漠のサウジとは対照です。
組合せ
インド | サウジアラビア | 中国 | |
① | E | F | G |
② | E | G | F |
③ | F | E | G |
④ | F | G | E |
⑤ | G | E | F |
⑥ | G | F | E |
答え ⑤
残す型
- 都市人口率は1人当たりGNIに比例する、が第一
- 砂漠・寒冷で住めない土地が多いと、都市に集中する。サウジが最上段
- 2000年以降に伸びるのが中国。モンスーンの農村が残るのがインド
第5問 問3 解説
人口動態の地域差です。表1の①〜④はアフリカ、東アジア、南アメリカ、ヨーロッパ(ロシアを含む)のいずれかで、東アジアを選びます。2022年、World Population Prospectsにより作成されています。北アメリカにメキシコは含みません。南アジアと北アメリカは比較用です。
正解は④
合計特殊出生率は、15〜49歳の女性について、年齢ごとの出生を足し上げた値です。出生率は人口1000人あたりの新生児数で、単位も中身も違います。国や地域で比べるときは比例します。出生率が高い地域は、合計特殊出生率も高い、と置いてよいです。日本の都道府県や市町村では逆で、出産年齢の女性が多い東京は出生率が高く、分母が大きいので合計特殊出生率は低く出ます。国内の話は今回は使いません。
自然増加率の目安は、アフリカ約2%、南アジア約1.5%、ラテンアメリカ約1%、東アジアとアングロアメリカ約0.5%、日本とヨーロッパは0%付近です。東アジアは最新統計では減少に入っています。
①=アフリカ、②=南アメリカ
合計特殊出生率4.1、老年人口率3.5%が①です。いちばん高く、老年人口がいちばん少ないのでアフリカです。
1.7と10.0%が②です。南アジア(2.2、6.3%)より出生は低く、老年人口はやや高いので、南アメリカです。北アメリカは1.6と17.1%で、出生は②に近いですが老年人口が先進地域の高さです。
④=東アジア
残る③と④は、1.4と19.7%、1.1と15.1%です。出生の低さだけでは切れません。老年人口率で分けます。
19.7%まで上がっている③がヨーロッパです。長く低出生が続き、高齢化が進んでいます。
15.1%の④が東アジアです。中国・日本・韓国が入る地域で、中心は中国です。出生は1.1と④か国の中でいちばん低いのに、老年人口率は北アメリカ(17.1%)より低いです。戦争と戦後の混乱で、当時の若者の死亡と出生の落ち込みがあり、いま65歳以上になる世代が厚くありません。体積の中心は40〜50代です。沖縄も戦場と戦後の混乱で、国内では老年人口率が低い県の一つです。同じ型です。
一人っ子政策は1980年からで、その世代はいま20〜40代です。出生率の低下には出ていますが、老年人口にはまだ入っていません。10〜20年後にはこの層が65歳を超え、東アジアの老年人口率は北アメリカを逆転します。現状の15.1%と17.1%は、近い将来入れ替わる、と置きます。
対応
合計特殊出生率 | 老年人口率 | 地域 | |
① | 4.1 | 3.5 | アフリカ |
南アジア | 2.2 | 6.3 | (比較) |
② | 1.7 | 10.0 | 南アメリカ |
北アメリカ | 1.6 | 17.1 | (比較) |
③ | 1.4 | 19.7 | ヨーロッパ |
④ | 1.1 | 15.1 | 東アジア |
答え ④
残す型
- 地域比較では合計特殊出生率と出生率は比例する。国内の都道府県では逆
- 4.1がアフリカ、1.7が南アメリカ。1.4と1.1は老年人口率で切る
- 出生が低くても老年人口が15%にとどまるのが東アジア。ヨーロッパは19.7%
合計特殊出生率は、その年の年齢別出生を足し上げた「一人の女性が一生に産む子どもの数」の仮想値です。出生率(人口1000人あたりの新生児)とは計算も単位も違います。
何を足しているか
対象は15〜49歳の女性です。年齢ごとに、その歳の女性が一年に産んだ子どもの割合を出し、35個を全部足します。
年齢x歳の出生率は次のとおりです。
合計特殊出生率は、その合計です。
たとえば15歳の女性が100人いて出生が1人なら、その歳は です。25歳の女性が300人いて出生が30人なら、
です。これを15歳から49歳まで足したものが合計特殊出生率です。単位は「人」で、率ではありません。
日本の公表は5歳階級で出すことが多いです。15〜19歳、20〜24歳……45〜49歳の7階級について、階級の出生数÷その階級の女性人口を出し、5年分を代表しているので5倍して足します。一年刻みの合計と同じ意味です。
読み方
「いまの年齢別出生が一生続いたら、女性一人が何人産むか」です。実際に一人の女性を追いかけて数えた値ではありません。ある年の断面を、仮想の一生に引き伸ばしています。これを期間合計特殊出生率といいます。
人口を長期的に維持する目安は、先進国でおよそ2.07です。男女がほぼ半々で生まれることと、再生産年齢まで亡くなる分を埋めるため、2を少し超えます。1.1や1.4は、この水準をはっきり下回っています。
出生率となぜずれるか
出生率(普通出生率)は、新生児数÷総人口です。分母に男性も高齢者も子どもも入ります。
1000人あたり3人なら3パーミル(0.3%)です。
国や大陸を比べるときは、年齢構成の差より出生行動の差の方が大きいので、合計特殊出生率と出生率はほぼ比例します。アフリカが高く、ヨーロッパと東アジアが低い、という並びは両方で同じです。
日本の都道府県では逆になります。東京は出産年齢の女性が多いので、総人口あたりの出生数は多く、出生率は高く出ます。合計特殊出生率は、その女性人口が分母です。女性が多いこと自体では上がらず、一人あたりの産み方が少ないと下がります。東京は出生率が高く、合計特殊出生率が低い、というデータはこの計算の違いです。
表の数字の意味
2022年の表は、この足し上げの結果です。
地域 | 合計特殊出生率 | 意味 |
アフリカ(①) | 4.1 | 一人が4人余り産む水準 |
南アジア | 2.2 | 置換水準の付近 |
南アメリカ(②) | 1.7 | 置換を下回る |
北アメリカ | 1.6 | 先進地域でも2は超えない |
ヨーロッパ(③) | 1.4 | 低出生が長く続いている |
東アジア(④) | 1.1 | いちばん低い。一人っ子政策世代の出生が反映 |
東アジアの1.1は、老年人口率15.1%とセットで読みます。出生はすでに低いのに、65歳以上はまだ厚くありません。1980年からの一人っ子政策で生まれなかった世代は、いま20〜40代です。老年人口に入るのはこれからです。
第5問 問4 解説
女性の労働力率(15歳以上人口に占める労働力人口の割合)と、女性就業者に占める第三次産業就業者の割合です。2022年、World Development Indicatorsにより作成されています。①〜④はエジプト、カンボジア、ノルウェー、パキスタンで、カンボジアを選びます。
ノルウェーだけが先進国です。エジプトとパキスタンは乾燥帯のイスラーム圏、カンボジアだけが東南アジアの稲作地域です。モンスーンアジアの集約的稲作は、女性労働の出方が違います。
正解は③
③=カンボジア
労働力率は約80%と高いのに、第三次産業は約40%にとどまります。女性の仕事の半分以上が第一次産業、主に農業です。第二次産業(製造・建設)は衣服縫製を除けば男性が中心なので、第三次が低い分は農業に読みます。
家族経営の零細な稲作では、結婚しても妊娠しても、家の農業を手伝います。会社勤めのように出産で離れません。高度経済成長前の日本も同じで、農村の女性労働力率は高く、中身は農業でした。東南アジア、とくにインドシナの稲作地域は、この型で過去問にも出ています。経済水準は低くても、女性の労働力率は極めて高い、と置きます。
②=ノルウェー
労働力率は約60%、第三次産業は約90%です。先進国は第一次産業が少ないので、働いていれば第三次が厚くなります。北欧型の女性労働で、②がノルウェーです。
日本は労働力率こそ北欧ほど高くありませんが、就いている中身は第三次です。20代で入り、結婚・出産で30代に一度下がり、40代でパートを含めて戻るM字は、会社勤めのパターンです。農業の家族労働とは別です。
①=エジプト、④=パキスタン
残りはどちらも労働力率が低いです。①は約20%しか働いていませんが、そのうち第三次が約75%です。④は約25%で、第三次も約20%しかありません。
西アジア・北アフリカは、女性は学校に行くが仕事にはつきにくい、と置きます。クルアーンを読む必要から識字と学校教育の意識は高く、サウジアラビアも同じグループです。エジプトの1人当たりGNIは極端には高くありませんが、働いている女性は第三次が中心です。①がエジプトです。
パキスタンはイスラームである以上に南アジアです。ヒンドゥー教圏のインドと同様、女性の就学・識字が低く、商業やサービスには就きにくいです。働くとしても家の農業です。労働力率も第三次も低い④がパキスタンです。今回はカンボジアを選ぶだけなので、①と④の切り分けは不要ですが、女性の教育の出方は残します。
対応
女性の労働力率 | 第三次の割合 | 国 | |
① | 約20% | 約75% | エジプト |
② | 約60% | 約90% | ノルウェー |
③ | 約80% | 約40% | カンボジア |
④ | 約25% | 約20% | パキスタン |
答え ③
残す型
- 労働力率が高く、第三次が低いのがカンボジア。中身は家族の稲作
- 両方高いのがノルウェー。先進国は働いていれば第三次
- 西アジア・北アフリカは学校に行くが仕事は少ない。南アジアは就学も第三次も低い
第5問 問5 解説
人口15〜20万人の都市カ〜クです。大きくない町なので、昼夜間人口比率が決め手になります。昼間人口÷夜間人口×100で、昼夜間人口比率と外国人居住者は2020年、卸売業年間商品販売額は2021年です。国勢調査などにより作成されています。
正解は②(カ=J、キ=L、ク=K)
同じ市内の会社に、同じ市から通うのが基本で、比率は100付近です。都心は遠方から人が入り100を大きく超え、小さな町でも周辺農村から少し入って100をわずかに超えます。100を割り込むのは例外で、大都市圏の郊外です。
カ=J 郊外
84.9は異常な低さです。夜は住んでいるが、昼は中心都市へ出て行くベッドタウンです。東京大都市圏は東京都だけでなく、神奈川・埼玉・千葉、茨城の一部まで及びます。市町村や都道府県の枠を超えた通勤圏が都市圏です。Jの「大都市圏郊外に位置し、高度経済成長期以降に人口が急増した都市」がカです。文章を読まなくても、100割れで決まります。
卸売も753億円と3都市で最少です。卸売の本社・商社は東京・大阪・名古屋と地方中枢に置かれ、横浜・川崎・堺のような郊外では発達しません。倉庫や配送センターはインターチェンジ付近にあっても、販売額の計上は都心側です。人口300万を超える横浜でも、一人あたりにすると金沢より小さくなります。
キ=L 輸送用機械
102.1と102.8は差がなく、昼夜間では切れません。外国人居住者が4.8%と0.8%です。高い方は、出稼ぎ労働者を受け入れている街です。移民・難民ではなく、高い賃金と雇用を求めて来る単純労働と置きます。
1990年の出入国管理法改正で、日系人は単純労働に就けるようになりました。自動車工業と結び、愛知や群馬でブラジル人の割合が上がり、1990年代初頭に急増しました。その後の帰国や不況で増減はありますが、出来事自体は残します。4.8%のキが、輸送用機械の製造が盛んな地方圏の工業都市で、Lです。
ク=K 県庁所在都市
卸売は2474億円で最大です。三大都市圏と地方中枢(札幌・仙台・広島・福岡。高松・金沢も一人あたりは大きい)で発達する、が教科書の型ですが、15〜20万人でも県庁所在地はあります。鳥取のように、県内の卸売がその市に集まる中心都市です。事業所が集積している県庁所在都市がKで、クです。外国人は0.8%と少なく、工業都市ではありません。
目安は東京都4割、大阪府2割、愛知県1割、北海道と福岡で約1割です。人口比(東京都は全国の約1割)より集中していますが、ICTのソフトウェア開発は6〜8割が東京です。4割なら卸売、7割ならICT、と数字で分けます。
組合せ
カ | キ | ク | |
① | J | K | L |
② | J | L | K |
③ | K | J | L |
④ | K | L | J |
⑤ | L | J | K |
⑥ | L | K | J |
答え ②
残す型
- 昼夜間人口比率が100を割るのは郊外だけ。84.9がJ
- 外国人居住者が跳ねるのは輸送用機械。1990年の日系人受け入れと自動車
- 卸売は都心と県庁に集まり、郊外には来ない。最大がK
第5問 問6 解説
国土像としての高齢化です。図3のPとQは、老年人口の増加率(2010〜2020年)と老年人口率(2020年)のいずれかで、都道府県別に示しています。国勢調査により作成されています。空欄サは、過疎が進む農村で共同生活を維持する取組です。
正解は①(老年人口率=P、サ=s)
増加率は、増えた人数が分子、基準年の老年人口が分母です。もともと少ない県は、少し増えただけで率は跳ねます。もともと多い県は増えにくく、過疎では死亡が進んで老年人口そのものが減ることもあります。問題文は「老年人口率の増加率」ではなく「老年人口の増加率」です。
P=老年人口率
国内の人口は、社会増減が先で、10〜20年遅れて自然増減がついてきます。世界は出生と死亡が主で、難民や出稼ぎは副次です。日本の地方は仕事がなく、出て行くのは若者です。そのあと出生が減り、残った高齢者で死亡率が上がります。大都市圏は仕事があり、都心回帰で若者も入るので、老年人口率は下がります。東京は出生率が高く、合計特殊出生率は低い、という前回の話と同じです。若い女性が分母に多いので、計算上の合計特殊出生率は下がります。
地図は、人口が減る地域で高く、増える地域で低いです。東北、山陰、四国南部が高位です。低位は三大都市圏で、東京圏、京阪神(滋賀を含む)、愛知です。地方中枢も低く、宮城、広島、福岡、石川が低位、香川(高松)は中位です。若者がいなくなるところで高齢化が進み、仕事があるところで進まない、という形です。
Q=老年人口の増加率
Pで低かったところが、Qでは高位です。東京圏、京阪神、愛知、宮城、福岡です。分母が薄いので、40〜50代が10年で老年人口に入るだけで率は上がります。
Pで高かった東北、山陰、四国南部は、Qでは低位です。もともと高齢者が多く、亡くなった分だけ人数も減ります。人口減少圏こそ、老年人口の増加率が下がる、あるいは減っている、と読みます。
サ=s
農村では高齢化と過疎が同時に進み、店がなくなり、バスが消え、祭りの継承者がいなくなります。過疎は人数が減るだけでなく、共同生活を維持できなくなることです。
sは、大学生など地域外の人とのかかわりです。フィールドワークで祭りを調べ、参加し、保存や継承に関わる取組が各地にあります。
tの大規模リゾートは外れます。バブル期の地方おこしで、過疎地に巨大投資をしても回収できるかが先に問題になります。訪日客が農村の寺を訪ねることはあっても、それは大規模リゾートではありません。ジャングリアのような大規模施設も、集客は東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンのような大都市圏の方が成り立ちます。
組合せ
老年人口率 | サ | |
① | P | s |
② | P | t |
③ | Q | s |
④ | Q | t |
答え ①
残す型
- 地方が高く、三大都市圏と地方中枢が低いのが老年人口率。P
- 増加率は逆。分母が薄い大都市圏で高く、過疎では老年人口そのものが減る。Q
- 過疎対策は地域外の人とのかかわり。大規模リゾートはバブル期の型