2026年地理総合、探究[本試験]第4問・解説

2026地理総合探究本試験

第4問 問1 解説

亜麻・ジュート・綿花の生産分布図(ア〜ウ)と説明文(A〜C)から、綿花の図と文の組合せを選びます。

正解は③(図ア+文C)

亜麻は教科書で薄く、知らなくてもジュートと綿花が分かれば解けます。

図の判別

図

分布の特徴

作物

ア

中国・インド・アメリカ・ブラジルに大きな円

綿花

イ

インドとバングラデシュに集中

ジュート

ウ

フランスなどヨーロッパに集中

亜麻

綿花の三大産地は中国・インド・アメリカです。ブラジルも加わり、アだけがアメリカに円があります。アメリカ南部(かつてのコットンベルト、ニューオーリンズ周辺)が鍵です。パキスタンも乾燥地灌漑の綿花国として押さえておくとよいです。

ジュートはバングラデシュ一発で決まります。ガンジス=ブラマプトラの三角州に偏ります。

残ったウが亜麻(リネン)。フランスが大きく、ヨーロッパに寄っています。

文の判別

A 河川沿いの肥沃な低湿地 → ジュート

雨が多く低湿な三角州が適地です。バングラデシュは低地の国で、海面が1m上がるだけで国土の1割以上が水没する、という出題もあります。サイクロン・高潮も顕著です。パキスタン(乾燥・インダス川の灌漑)と対比して覚えると切れます。

ジュートは衣服の原料になりません。袋・ロープ・絨毯の裏・鍋敷きなど、ゴワゴワした用途です。過去問でも「衣服にならない」と何度か出ています。バングラデシュの縫製業(低賃金の女性労働)とは別物です。

ガンジス川は宗教の川としては有名でも、地理では上流=小麦、下流=稲作、河口デルタ=ジュート、と農産物で押さえる川です。コルカタもセットです。

B 小麦・エン麦と組み合わせた混合農業の輪作 → 亜麻

地力を守る輪作は、ドイツ・ポーランド・フランス北部などの混合農業地帯の発想です。ウのヨーロッパ分布と合います。繊維作物というより油脂(アマニ油)の面もありますが、本問では無視して構いません。

C プランテーションでの生産や灌漑 → 綿花

プランテーションはアメリカ南部の歴史そのものです。アフリカ系奴隷が連れてこられ、綿花農園で働かされた地域です。現在の主産地はより西の乾燥地へ移っています。理由は、成長期には水が要るが、収穫期(秋)に雨が降ると綿が潰れるからです。南東部は雨が多く、本来あまり向きません。土地も痩せやすいので、かつての綿作地帯は大豆・トウモロコシなどの混合農業へ転換しています。それでも「プランテーション」はキーワードとして残します。

灌漑はパキスタンが典型です。インダス川は四大古代文明の外来河川で、乾燥国に水を引いて商品作物としての綿花を作ります。中国内陸(天山山脈の雪解け水、新疆)も同じ型です。インドのデカン高原(レグール土、雨季・乾季)やムンバイ積み出しは今回の文には出ていません。

綿花は塩分に比較的強く、干拓地の除塩に使われることもあります。日本は秋雨が多いので原料生産には向きません。

組合せ

綿花=図ア+文C → ③

ア

イ

ウ

A

①

④

⑦

B

②

⑤

⑧

C

③

⑥

⑨

参考対応は、ジュート=イ+A、亜麻=ウ+B です。

残す知識

  1. 綿花=中・印・米(+ブラジル)。収穫期の雨が天敵。乾燥地は灌漑、米国南部はプランテーションの歴史
  2. ジュート=バングラデシュの低湿デルタ。衣服にならない
  3. パキスタン=インダス川の外来河川灌漑。バングラデシュ(多雨・低地)と対にする
  4. 亜麻はヨーロッパの混合農業。知らなくても消去できる

アメリカ南部の綿花→大豆への転換と、ニューオーリンズ(第3問の三角州)は同じ地域の話としてつなげることができます。

 

 


 

第4問 問2 解説

化学繊維製造業と綿紡績業について、1967年(高度経済成長期)と2021年の都道府県別事業所数です。問うのは2021年の化学繊維製造業です。

正解は②

資料本文に解き方が書いてあります。先に本文を読む問題です。

綿紡績業が盛んであった日本では、高度経済成長期以降、石油化学コンビナートの整備などが進み、化学繊維製造業が発展した。しかし、オイルショックや新興国の成長などもあり、繊維工業の国際競争力は低下した。

先に数で切る

4枚の円の総事業所数は次のとおりです。

総数

中身の例

①

102

岡山・山口・愛媛・愛知・兵庫

②

127

愛知・福井・滋賀・石川・愛媛・京都

③

491

大阪・愛知・静岡

④

29

大阪・愛知・愛媛・京都・岐阜・富山

①と②は100前後でほぼ同じ。③は約500、④は29まで激減しています。

数が多い=工場が小さくて多い、数が少ない=衰退、と読みます。繊維(軽工業)は戦前から阪神を中心に小規模工場が多かったので、1967年でも事業所数は多いはずです。それが現在までさらに減る。よって

  • ③=1967年の綿紡績(491)
  • ④=2021年の綿紡績(29)

大阪が残っているのもこの系統です。戦前の大阪は「東洋のマンチェスター」と呼ばれ、綿花を輸入して加工し輸出していました。今治タオルの愛媛も④に残っています。

残る①②が化学繊維です。こちらは高度成長期に臨海の石油化学コンビナートで一気に立地したので、最初から数が少なく、その後も大きくは減っていません(102→127)。

問われているのは2021年の化学繊維なので、①か②のうち新しい方が答えです。数がわずかに増えている②が2021年です。

県名でも確認できる

1967年の化学繊維(①)は岡山・山口が目立ちます。瀬戸内の石油化学コンビナート(水島・周南など)そのものです。高度成長期の日本は、鉄鉱石・石炭・石油を輸入し、臨海で鉄鋼と石油化学を起こす加工貿易の絶頂期でした。公害もその裏面です。

2021年の化学繊維(②)は愛知・福井・北陸(石川・滋賀)が目立ちます。原料を作るコンビナートから、産地で糸・織物に加工する側へ重心が移った、と見てよいです。炭素繊維などの新素材も本文が示唆しています。

④の愛媛は今治タオルで、前年の地域調査でも繊維が出ています。綿紡績の生き残り産地です。

まとめ

図

業種

年

①

化学繊維

1967(コンビナート立地)

②

化学繊維

2021

③

綿紡績

1967(まだ工場が多い)

④

綿紡績

2021(29事業所まで減少)

答え ②

残す流れは次の1本です。

戦前〜高度成長初期=綿紡績(大阪、小規模多数)
→ 
高度成長=石油化学コンビナートで化学繊維(岡山・山口)
→ 
現在=綿紡績は激減、化学繊維は数を維持しつつ産地が内陸・北陸へ。新興国との競争で国際競争力は低下

「軽工業が減り、重化学工業が臨海に乗る」が1960年代の日本です。数の大小だけでも解けます。

 

 


 

第4問 問3 解説

日本の衣料品輸入先(韓国・中国・バングラデシュ・ベトナム)を、2013年=100の指数と、2013年の輸入額(億円)で見ます。問うのはバングラデシュです。

正解は①

指数は割合(相対)、億円は実数(絶対)です。先に実数を見ます。

2013年の実数で切る

2003年指数

2013年

2013年輸入額

2023年指数

①

5

100

329億円

255

②

30

100

1,280億円

206

③

89

100

10,092億円

66

④

129

100

30億円

43

③だけ桁が違います。タグの「Made in China」そのものです。衣類の輸入先として中国は今も最大です。③=中国。賃金上昇で2023年指数は66と減っていますが、実数の土台が大きいので存在感は残ります。

次に大きい②(1,280億円)がベトナムです。中国の次に工場が進出し、タグでもよく見ます。指数も30→100→206と伸びています。中国(改革開放は1980年前後)よりベトナムは遅く、2000年代以降に本格化しました。

残る①と④です。

韓国とバングラデシュ

④は2013年が30億円しかなく、指数は129→100→43と減り続けています。賃金が高い国に安価な縫製工場は行きません。④=韓国です。残っているのはブランド品などの少量です。

①は2013年329億円とまだ小さく、しかし指数は5→100→255と4か国でいちばん伸びています。これがバングラデシュです。タグで「Made in Bangladesh」はまだ多くありませんが、低賃金の女性労働を使った縫製が拡大しています。問1のジュート(原料)と、縫製品(工業)は別物です。

伸び方は、1人当たりGNIの低い順とほぼ一致します。

バングラデシュ(低い)→ベトナム→中国→韓国(高い)

工場は安い労働を追って移ります。中国が伸びた時代があり、いまベトナムが伸び、次がバングラデシュ、という時間差が表に出ています。新興国の変化は10年単位で動くので、日本国内の50年スパン(問2)より刻みが細かいです。

高級衣料はイタリア、安価な量産は中国・ベトナム、という輸入先の型も押さえておきます。

まとめ

国

根拠

①

バングラデシュ

実数はまだ小さいが、伸びが最大

②

ベトナム

実数2位。指数も増加

③

中国

実数で突出。指数は近年減少

④

韓国

実数がごく小さく、減少が続く

答え ①

残す見方は次の2点です。

  1. 表は先に実数(億円)を見る。指数だけだと中国の大きさを取りこぼす
  2. 縫製は賃金の低い国へ移る。中国→ベトナム→バングラデシュの時間差

「割合が下がっても実数は大きい」は、水資源の問題と同じ読み方です。


 

第4問 問4 解説

コトミさんが衣料品店の立地を調べた問題です。図2は2021年の経済センサスで、商業集積地区別の店舗数の割合です。ショッピングセンターやテナントビルを含みます。身回品は靴やカバンです。都市中心部は駅周辺と市街地の商業集積地区です。カとキは衣料品・身回品小売業と自動車小売業、EとFは都市中心部とロードサイドです。

正解は①(衣料品・身回品小売業=カ、都市中心部=E)

都市圏を都心と郊外に分け、最寄り品と買い回り品を分ける問題にはなっていません。飲食料品小売業の書き方と、自動車小売業の中身を想像する分だけ手強いです。解けなくても気にする問題ではありませんが、身の回りの店を考えれば解けなくはありません。


飲食料品はスーパー

飲食料品小売業は飲食店ではなく、生鮮を扱うスーパーです。コンビニや酒屋も含み、ドラッグストアの一部も入ります。最寄り品なので、都心でも郊外でも、人が住むところにあります。過疎地は数は少なくても、食料を買えるから人が住んでいます。

それなのに図ではEに約6割、Fはほとんどなく、残りが住宅地周辺です。どこにでもあるものが偏っているのが、この問題の引っかかりです。ロードサイドをそのまま郊外と読まない方がよいです。スーパーは歩ける範囲、自転車の範囲です。ロードサイドは自動車で行く、ある程度規模の大きい店です。住宅地周辺の方が、日常の買い場に近いです。


カ=衣料品・身回品

カは飲食料品とほぼ同じ形です。Eが約6割で、Fは細いです。キだけが違い、ロードサイドと住宅地周辺が厚くなります。

飲食料品と同じ立地なのは、衣料品・身回品です。ユニクロ、しまむら、ドン・キホーテをイメージします。イオンのようなモールはフードコートや他の店が入り、型が変わります。ブランドの服を売るデパートではなく、近くでパッと買う店です。完全な最寄り品とは限りませんが、買い回り品が都心だけ、とも言い切れません。毎日行く店ではないので、家族で自動車に乗ってユニクロへ、というロードサイドもあります。それでもスーパーと重なる方が、自動車販売より近いです。カが衣料品・身回品です。


キ=自動車、F=ロードサイド

残ったキが自動車小売業です。2000年のセンター試験に、主に郊外に立地する施設を選ぶ問題がありました。宝石貴金属店は買い回り品で都心、クリーニング店は最寄り品でどこにでもある、銀行は中心業務地区です。中古車販売店が郊外でした。デパートの3階が中古車売り場にはならず、展示に広いスペースが要ります。新車のディーラーもビルの2階、3階には置けません。地価の安い幹線道路沿いになります。郊外にしかない産業は珍しく、面積が要る大型倉庫や物流拠点と同じ側です。

キで割合が高いFがロードサイドです。幹線道路沿いの自動車販売は、自然な風景です。Eが都市中心部になります。飲食料品もカもEが厚い、が最大のポイントです。


組合せ

衣料品・身回品小売業

都市中心部

①

カ

E

②

カ

F

③

キ

E

④

キ

F

答え ①

残す型

  1. 飲食料品に形が近いのが衣料品・身回品。カ
  2. それと違う、面積が要るのが自動車。キ
  3. 飲食料品とカが厚い方が都市中心部。E

 

(以下は追加説明です。参考にしてください)

①と③の差は、都市中心部ではありません。どちらもEです。分かれるのは、衣料品・身回品をカと見るか、キと見るかだけです。

衣料品・身回品

都市中心部

①

カ

E

③

キ

E

基準は飲食料品との形

飲食料品小売業はスーパーで、最寄り品です。図ではEが約6割、Fはほとんどなく、残りが住宅地周辺です。

カはこの形に近いです。Eが厚く、Fが細い。キだけが違い、ロードサイドと住宅地周辺が厚くなります。

衣料品・身回品は、ユニクロ、しまむら、ドン・キホーテです。デパートのブランド売り場ではなく、近くで買う店なので、スーパーと同じ側に寄ります。完全な最寄り品ではありませんが、自動車販売よりスーパーに近いです。だからカが衣料品で、①です。

キを衣料品にすると、③になります。郊外の大型店を思い浮かべると、そちらに揺れます。ただしロードサイドの衣料店はあっても、図のキほど飲食料品と形が離れてはいません。

キは自動車で切る

残ったキが自動車小売業です。新車も中古車も展示に面積が要り、ビルの上階や都心の狭い区画には置けません。地価の安い幹線道路沿いになります。2000年のセンター試験でも、郊外に立地する施設は中古車販売店でした。

キで割合が高いFがロードサイド、飲食料品とカが厚いEが都市中心部です。Eは①も③も同じなので、キを衣料品にしてしまうと、面積が要る自動車がカ、つまり都心に厚い側に入ります。そこが合いません。

判断の順は、似ている二つを先に組むことです。飲食料品に近いカが衣料品、離れているキが自動車です。

 

「キは自動車で切る」は、先に自動車だと決める、という意味ではありません。順番が逆です。

図には棒が3本あります。飲食料品は名前が分かっていて、カとキは名前が空いています。

飲食料品はEが約6割、Fがほとんどなく、残りが住宅地周辺です。カも同じ形です。キだけ、Fと住宅地周辺が厚くなります。

衣料品・身回品はユニクロやしまむらのような、近くで買う店です。スーパーと立地が似るので、形が似ているカに置きます。

空いた方がキです。残っている業種は自動車小売業だけなので、キが自動車になります。ここで初めて、キの形と自動車が合うかを見ます。

自動車は1台置くだけで面積がいります。都心のビルや駅前の狭い区画には並べられず、地価の安い幹線道路沿いに出ます。2000年のセンター試験でも、郊外に立地する施設は中古車販売店でした。キで厚いFが、そのロードサイドです。

逆にキを衣料品にすると、③になります。そのときカが自動車になり、都心に厚い側へ入ります。展示に広い土地が要る店が、駅前に集まる形にはなりません。

見る順は、似ているカを衣料品に置く、余ったキを自動車にする、そのキが厚い方をロードサイドにする、です。

 

カが衣料品で、キが自動車になるのは、先に業種のイメージで決めるからではありません。飲食料品と形が同じ棒を衣料品に置き、残った棒が自動車の立地と合うからです。逆にすると、自動車が都心の商業地に集まる図になります。

図の形

飲食料品小売業は、Eが約6割、Fがほとんどなく、残りが住宅地周辺です。カも同じで、Eが厚く、Fが細いです。キだけ違い、Fと住宅地周辺が厚くなります。

EとFは、都市中心部とロードサイドです。都市中心部は駅周辺と市街地の商業集積地区で、ショッピングセンターやテナントビルを含みます。ロードサイドは幹線道路沿いです。住宅地周辺は、歩いたり自転車で行く範囲です。

カが衣料品になる理由

飲食料品はスーパーです。最寄り品なので、人がいるところにあります。ただし幹線道路沿いではありません。駅前や商店街の商業地と、住宅地の中です。図でFが細いのは、そのためです。

衣料品・身回品は、靴やカバン、ユニクロ、しまむら、ドン・キホーテです。デパートのブランド売り場ではなく、商業地や住宅地の近くで買う店です。モール全体ではなく、その店の立地です。スーパーと完全に同じではありませんが、置く場所は同じ側です。商業地に厚く、ロードサイドは細い。その形がカです。

キが自動車になる理由

残る業種は自動車小売業だけです。新車も中古車も、並べる土地がいります。駅前のテナントビルや都心の狭い区画には置けず、地価の安い幹線道路沿いに出ます。2000年のセンター試験でも、郊外に立地する施設は中古車販売店でした。宝石店は都心、クリーニング店はどこにでもあり、銀行は中心業務地区、中古車だけが郊外でした。

キはFが厚い、唯一の棒です。面積が要る自動車と、幹線道路沿いが太いFが、ここで重なります。

逆だと合わない

キを衣料品にすると、③です。カが自動車になります。カはEが約6割で、Fがほとんどありません。展示に広い土地が要る店が、駅前と市街地に集中し、ロードサイドにほとんどない、という図になります。中古車もディーラーも、その形にはなりません。

衣料品をロードサイドの大型店だと思っても、飲食料品と形が離れたキほどにはなりません。ロードサイドのユニクロはあっても、店舗数の割合では駅前と住宅地の方が厚いです。

見る順は、飲食料品に近いカを衣料品にする、余ったキを自動車にする、キが厚いFをロードサイドにする、です。Eは都市中心部なので、①になります。

 


 

第4問 問5 解説

中古衣料品類の輸出入地図(J・K)と、空欄サ(ASEAN/EU)の組合せです。問うのは輸入の図とサです。

正解は④(輸入=K、サ=EU)

JとK:輸出か輸入か

大きな流れは次のとおりです。

  • 輸出=着古した服を出す側 → 先進国(とくにアメリカ)
  • 輸入=安い服として受け取る側 → 所得水準の低い地域(アフリカなど)

Jはアメリカの円が突出しています。ヨーロッパも大きいですが、域内で出し入れしている分が含まれます。中国・インド・パキスタン・西アジアも並びます。アメリカの古着(ジーンズやTシャツ)が世界に出る、というイメージと一致するので J=輸出 です。

Kは中南部アフリカに円が並び、パキスタンが最大級です。1人当たりGNIの低い地域が中古衣料を受け入れています。パキスタンは綿花の生産国でもあり、再利用・再資源化の加工拠点としても読める国です。よって K=輸入。

ヨーロッパが両方に出るのは、EU域内貿易が大きいからです。判定の主役はアメリカ(輸出)とアフリカ(輸入)で足ります。

使われなくなった衣料のうち再利用・再資源化されるのは全体の約20%、と本文にあります。残りは廃棄です。紙やプラスチックと同じで、先進国では回収・技術開発が進み、成長著しいアジアでは使用量の伸びに再利用が追いつきにくい、という対比が背景にあります。

サ:ASEANかEUか

本文:

国際的なアパレル企業の本社が多く立地する(サ)では、再資源化の技術開発に関する取組みが盛んである。

本社と技術開発は先進地域です。EUには国際ブランドの本社が集まり、リサイクル技術にも取り組んでいます。ASEANは縫製の現場(問3のベトナムなど)であって、本社が集中する場所ではありません。経済規模も本社機能を置くほど大きくありません。

ユニクロのようにアジアに工場を持つ企業はありますが、「国際的なアパレル企業の本社が多く立地する」はEUです。

サ=EU

組合せ

輸入

サ

①

J

ASEAN

②

J

EU

③

K

ASEAN

④

K

EU

答え ④

残す型

  1. 中古衣料は先進国から低所得地域へ流れる(米→アフリカが典型)
  2. ヨーロッパは域内で輸出入の両方に出る
  3. 本社・技術開発=EU。縫製現場=ASEAN・バングラデシュ

問3の「賃金の低い国へ工場が移る」と、本問の「着古した服も所得の低い地域へ行く」は同じ方向の話です。