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2015.06.02
2015年度地理B追試験[第6問]解説
第6問 地域調査の大問。今回のテーマは愛媛県宇和島。数年前、某予備校の模試でこの地域がジャストミートで扱われていた。作成された先生は知り合いなんだけれど、マジすごいね、的中やん。こういうのって当たるとすごくうれしいし、うらやましいかぎりで。
問1 20万分の1地勢図を用いた問題。ちなみに、5万分の1と2万5千分の1が地形図、20万分の1が地勢図、1万分の1が国土基本図。別に覚えなくていいけど参考までに。
で、この地勢図って本来はきれいなカラー印刷で見ていて楽しいんだが、それがセンター試験の場合は白黒印刷になってしまうから、厄介なんだわな。「ぼかし」も入っていたりするから、非常に判読しにくい図になってしまっている。でも、それを読まないといけないのも、受験生の宿命なんだけどね。しっかり目を凝らしていこう。
正解(誤り)は③。地形図(地勢図だけど)問題って、立体視が重要になっていて、とくに数字にこだわって土地の起伏を読み取ることが重要となる。本問もその典型。等高線が何メートルの高度差ごとに描かれているかについて知る必要はなく、数字をダイレクトに読んでしまえばいい。「下波」付近に「489」という数字があり、これがこの地点の標高を表している。「100メートル以下」ではないね。
①について。「多く」というほどでもないけれど、それなりの数の島は確認できる。多島海とみて問題ないでしょう。多島海とは文字通り、島の多い海。
②について。山地が沈降し、谷に海水が浸入し、深い入り江となったものが「溺れ谷」。文字通り、谷が溺れているわけだ。沈降性の海岸ではこのような複雑な海岸線となりやすい。たしかに全体として複雑な海岸線になっており、溺れ谷も妥当といえる。なお、溺れ谷が連続してみられるノコギリ状の海岸線が連続する地形がリアス式海岸。リアス式海岸は有名だから、説明はいらないよね。
④について。ちょっとこれは判定しにくいのだが、海岸線に沿って道路が走っており、それに接して家屋が並んでいる様子はいろいろなところで確認できる。海岸沿いに集落があるとみて、とくに問題ないんじゃないかな。
問2 人口ピラミッドを比較する問題。①に「ベビーブーム」という言葉が登場し、これについての知識が問われているわけだが、センター地理って案外とこうした知識って必要にはならない。おそらく選択肢の①は正文(つまり答えじゃない)なんじゃないかな。他の3つの選択肢について確かめていく。なお、数字は概数です。
まず②から。なるほど「20~24歳」は大学生や新社会人に該当する年齢層。こうした地域においては大学も少ないだろうし、就職先も限られている。この年代が他地域へと流出する傾向はあるだろう。正文。
続いて③。「1980年に0~4歳」というのは、2010年には30~34歳。1980年の0~4歳は、男性が3900人、女性が3700人で、合計7600人。。2010年の30~34歳は、男女とも2100人ずつで4200人。この年代の人々がそれほどたくさん死亡するとは思えないので、この人口変化の原因は転入と転出によるものとみていい(市町村や都道府県の人口増減については、主に社会増加[転入マイナス転出]で考えるべきというセオリー)。7600人から4200人に大きく減少しているのだから、「転入<転出」と考えるべきだろう。よってこの選択肢が誤りで、正解。
ここまでいいのだが、いちおう④についても確認。それぞれ15歳と65歳に横線を引いてみて、0~14歳人口、65歳以上人口の割合を考えてみよう。本図は実数(人数)によって描かれており、割合ではないのだが、おおよその想像はできると思う。2010年の人口ピラミッドの方が安定感がなく、頭でっかちな印象。年少人口の割合は低く、老年人口の割合が高い。
問3 ちょっと悩んだ地形図問題。おそらく②が違うんじゃないかな。二重丸の記号で表される市役所は確かに移転している。しかし「跡地周辺の道路網が改変」されたようには見えないのだ。市役所そのものより、街路区画を観察することにポイントがある問題なのです。もちろん、市役所の地図記号も覚えておいて欲しいけどね。
他の選択肢はとくに検討する必要にないと思います。一応、簡単なコメントのみ。
①について。着色された道路は「国道」。中央に点々が描かれていれば「有料道路」だが、宇和島道路についてはそうじゃないみたいだね。他の道路ともつながっているし、普通の幹線道路でしょう。ただ、中央に高架の道路が敷設されていて、通行はスムーズになっているみたい(特殊な形状だなぁ)。トンネルだけ確認しておいてくださいね。図の上端に「トンネル」の文字が、同じく左下に「坂下津トンネル」がみられる。トンネルの部分の道路は輪郭線が破線になっているので、観察しておこう。
③について。「埋立地」については、実際に海に向かって陸地が拡大している様子を観察しよう。また海との境界線が「へい」の記号になっている。コンクリートで固められた土地であるため、岸壁は垂直の壁となっているのだ。さらに「官庁施設」については「港湾合同庁舎」がこれに該当するとみていい。「港湾」についてはその南側の入り組んだ部分(やはり岸壁で囲まれている)が該当。外洋との境界に防波堤(黒い太線で表される)とその先端に「灯台」の記号。典型的な港湾である。
④について。保手の南側に「田」の土地利用記号がみられる。日本において田はほとんどが水田であるので、これはもちろん「水田」は正しい。さらに「市街地化」とある。市街地というと密集して建物があるイメージだが、この程度のものでも十分に市街地と言って構わない。住宅地=市街地である。また「斜面にも建物」を確認しよう。ここは「保手四丁目」の「保」の文字付近に注目。山肌をえぐるように等高線が示され、下方に向かって短い線が連続する。これは「土のがけ」の記号であり、実際には斜面を意味する。山麓部を大きく削り取って、住宅用地を造成した様子をイメージしよう。「四」付近に等高線もみられ、この土地が傾斜地となっていることがうかがえる。
問4 これはどうってことのない問題じゃないかな。
ア;「宇和島市の市街地の近く」の港は九島の東側。ここで割合が高いのは「漁船漁業」。
ウ;「外海」に面するのは、戸島がわかりやすい。「魚類養殖」である。
以上より②が正解。
鮮度の高い魚を直接届けられるように、市街地に接した漁港には漁船の入港が多く、真珠は波の静かな入り江、そして養殖は透明度の高い海水。このような内容も文章から読み取れるね。
問5 ちょっと解き難い問題だなと思った。こういうパターンの問題は、裏をかいて考えようとせず、素直な思考に基づいて解答を導くことが大切。
カについて。「石垣」の存在意義はともかくとして、「階段状の畑」という時点でピンとくるんじゃないかな。斜面に耕地を開くわけだから、土砂の流出の危険性は高い。階段状の畑にすることでそれを防いでいるのだ。山間部によくみられる棚田や、アメリカ合衆国の等高線耕作なんかを考えてもいいね。カには「土壌流出」が該当。
キについて。果樹園を囲むように針葉樹が植えられている。これについても素直に防風林を考えていいと思う。干害とは雨量が少なくて土地が干上がってしまうことだが、樹木を植えたからといって雨が降るわけでもないでしょ。キには「強風」が該当。以上より正解は④。
なお「塩害」には2種類あり、一つは乾燥地域でみられるもの。乾燥地域において灌漑(かんがい)農業が行われると、土中の塩分が地表面に集積し、農耕に適さない土地となる。これは湿潤地域である日本においては一般的ではないだろう。もう一つは、海水が入り込むことによって耕地が塩まみれになり、農業ができなくなること。津波に洗われた耕地などではこの被害が大きいようだ。日本で考えらえる塩害はこちらだと思う。海岸沿いの低地において顕著な災害であり、段畑がみられるような山地斜面には関係ない。
問6 正文判定(つまり3つの文の誤りを指摘しないといけない)っていうのがちょっとしんどいぐらいで、問題としては容易。例年、この第6問の難易度って低い傾向があるんだけど、何かしらの意図があるのかな。
②について。住宅地図は、建物の配置が描かれているだけであり、そこに居住する人々の情報までが示されているわけではない。年齢などの情報はわからない。
③について。例えば動画ならば住民行動がわからないでもないような気がするが(例えば、災害の瞬間をとらえたテレビ映像など解析することで、住民がその時とっていた行動がわかるかもしれない)、静止画はどうだろう?とくにここでは「空中写真」とあるが、上空からの写真で住民一人一人の様子を探るのはさらに不可能に近い。
④について。地形図に井戸の記号はない。地形図をみても井戸の存在はわからない。
以上より、①が正解。どうかな、こういう問題が不得手な人っているんだよね。慣れが必要なんだと思う。ありがちな問題パターンであり、類題で練習することはいくらでもできる。
2015.05.31
2015年度地理B追試験[第2問]解説
2015年度地理B追試験[第2問]解説
資源と産業に関する大問。単なる産業ではなく、「資源」と断っているところが意味深い。エネルギーをめぐる状況は非常に注目度が高いものであり、センター地理でもそういった部分を強調しているのだろうか。
問1 ずいぶんベタな資源統計。スズって、はるか昔の共通一次時代に出題歴はあるけれど、センターになってからは初めてじゃないかな。それぞれの資源について生産順位を正確に把握することが重要。統計は精緻にとらえる!
まず、銅鉱について。世界的な生産国はチリであり、わが国もチリから多くの銅鉱・銅を輸入している。銅は電線にも利用される重要な金属。南アメリカの割合が高いAが銅鉱となる。
さらにボーキサイト。世界最大の産出国はオーストラリア。また、ボーキサイトは酸化アルミニウム(アルミナ)と水の分子が結合した物質であり、熱帯の土壌であるラトソルに含まれている。多雨である熱帯では、地表面に酸化した金属が集積しており、その一つが酸化アルミニウムなのだアジア、オセアニア、南アメリカ、オセアニアといった熱帯気候を含んだ地域での産出が多いことがCのグラフからもわかる(ただし、Bのグラフもそういった低緯度地域が高い割合を占めているので、このことはグラフ判定の決定的な要因とはならないのだが)。オーストラリア以外の主なボーキサイト産出国はブラジル、ジャマイカ(カリブ海)、ギニア(西アフリカ)など。
残ったBがスズ鉱。中国が世界最大の産出国。南米のボリビアでも比較的産出量が多い。缶詰のメッキなどに利用される。スズと亜鉛の合金はハンダ。
統計については、特徴的な国を覚えることも大切だが(スズ鉱のボリビアやボーキサイトのジャマイカ)、やはり1位の国はマストで知っておくべきだろう。
問2 変わった問題。レアメタルは一般にハイテク産業に利用されることが多く、先進国においてその重要性がとくに高い。ただし、発展途上地域にも埋蔵量が多く、その確保には政治的な状況もつきまとう。そのため、先進国の中には携帯電話やコンピュータを廃棄する際に内部からレアメタルを取り出して、再利用することも積極的に行われている。選択肢③の「発展途上国」を「先進国」に入れ替える。
何となくフィーリングで解く問題なのだが、かえって難しかったかな。「発展途上国」の反対語として「先進国」を思い浮かべることができるかどうかっていう問題なんだが、こういうのを苦手にしている人って結構いるよね。慣れが大切なのかなぁ。
問3 おもしろい問題。まずはカとキから判定しよう。日本地理の知識は絶対的に必要になる。やっぱり中学校の勉強はしておかないと。それにしても、本来なら鉄鋼業のような臨海型の工業を取り上げたらならば、もう一つはそれとは対照的にセメント工業のような内陸型の工業にするべきなんだが、本問では造船業という、こちらも臨海型の工業が取り上げられている。特定の県に対する知識で解いていかないといけないわけだ。
で、その特定の県というのが「長崎県」である。かつては日本の、いや世界の造船業の中心として多くの船舶を建造していた。しかし、現在は造船業も斜陽化し、日本そして長崎の地位も低下しており、とくに長崎市は県庁所在都市でありながら、人口が大きく減少してしまっているという産業の空洞化に悩まされている。とはいえ、今でもやはり造船業は根強く残っているのであり、長崎県が2位に入っているキが「造船竣工量」となる。よってもう片方のカが「粗鋼生産量」。自動車工業のさかんな愛知県で、粗鋼(鉄鋼)も多く生産されているのは納得である。
EとFの判定。これこそ、ベタな統計知識だけの問題。船舶竣工量は(かつては日本が1位だったが)、1位中国、2位韓国、3位日本。よってFが造船竣工量。
粗鋼生産量は、1位の中国が圧倒的。これ以外の鉄鋼国としては日本、アメリカ合衆国、インド、ロシア、韓国、ドイツなどがある。Eが粗鋼生産量。
問4 ヤバいよ。こういう問題に騙されたらあかんよ。全体をなんとなく見るんじゃなくて、ターゲットを絞って、厳密に数字を追いかける。ポイントは「現在」の数値。本問ならば2010年。この年次に絞って、データを解析する。それでもわからない時だけ、過去のデータも参照。
さらに統計徹底主義を厳密に。この図では2つのデータが示されているのだが、縦軸が「生産台数に対する輸出台数の比率」であり、横軸が「生産台数の世界に占める割合」。いずれも割合のように思えるかも知れないが、実はそうじゃないのがわかるかな。縦軸は「輸出台数÷生産台数」、横軸は「生産台数÷世界の生産台数」。縦軸のデータは、例えば「日本の輸出台数÷日本の生産台数」や「アメリカ合衆国の輸出台数÷アメリカ合衆国の生産台数」であり、分子と分母がいずれも変数となる。それに対し横軸のデータは「日本の生産台数÷世界の生産台数」や「アメリカ合衆国の生産台数÷世界の生産台数」であり、分母は共通している。つまり、分子であるそれぞれの国の生産台数を直接比較できるというわけ。具体的にみてみようか。2010年の値は、④が23%、②が12%、③が10%、④が6%。これはいずれも世界全体の生産台数に対する割合なので、例えば世界全体で100万台の生産があるとすれば、④は23万台、②は12万台、③は10万台、①は6万台。④>②>③>①の順となる。現在世界最大の自動車生産国は中国なので、④が中国となり、この選択肢がまず消える。
さらに①~③について考える。ここからは過去のデータを参照しよう。我々が考えないといけないのはオイルショックの影響である。1960年代の高度経済成長によって日本は重工業化を果たし、鉄鋼や石油製品の生産量も急激に上昇した。しかし1970年代に生じたオイルショックによってそうした重化学工業は大打撃を受け、(衰退とは言わないまでも)鉄鋼や石油製品の生産は停滞し、日本の経済成長もストップした。しかし、自動車工業についてはどうだろう。世界的な原油価格の高騰によって逆に燃費の良い日本車(とくに小型の乗用車)の評価が上がり、70年代も警属して生産台数が増加していった。1970年代の末(つまり1980年)にはアメリカ合衆国を凌ぎ、日本は世界最大の自動車生産国の地位へと上り詰めた。もちろん、1980年代には貿易摩擦や円高の問題も生じるわけだが、それはまた別の話。1980年における生産台数に注目してみよう。
図を参照すると、②は1980年には世界の30%近い台数を生産し、首位であった。次点の③は20%程度。このことから、②を日本、③をアメリカ合衆国と判定する。
残った④がドイツ。生産台数に対する輸出台数の割合が高いが、EUの自由貿易圏に含まれ、国境を越えた移送が容易に行えることがその理由。
問5 何だよ、めちゃおもしろい問題じゃないか(笑)。愛知県で結婚式が派手っていうやつかい?
まず注目なのが、「売上高で上位5位までの都道府県」というところ。「割合」じゃなくて「実数」なわけだ。つまり人口が多い都道府県は企業(店舗)の数も多いだろうし、どんな業種についても売上高が多いのは当たり前ということ。なるほど、東京都や大阪府、愛知県など巨大都市を抱える都府県の順位が高いのはそういうこと。埼玉県や神奈川県、兵庫県や福岡県もやはり県内に100万都市が位置し、人口が多い。そうなると一つだけ奇妙な県が混ざっているのだ。それが、長崎県!なぜ、長崎県のような弱小県(失礼・涙)が、こんな錚々たるメンバーの中に一人ぽつんと取り残されているのだろう。
これ、さっきの問3が実は大きなヒントになってるんじゃないかって思うわけだ。本来センター地理の問題は一つ一つが孤立していて関係性は薄い。というか、一つのネタ(長崎県の工業)で2問が正解できちゃうっていうのは本来的にはちょっとマズいと思う。とはいえ、実際にこうした形で問題が問われているわけだから、長崎県の人はサービス問題としてその幸運を享受してしまえばいい。
そう、ここのポイントって「造船」なんだよね。長崎県は日本を代表する造船地域。「機械設計」にはもちろん船舶の設計も含まれるよね。それを考えるならば、シを「機械設計」と判定することは当然だと思う。なるほど、愛知県はトヨタ本社の位、神奈川県は日産本社の位置する自動車企業県だ。自動車という機械の設計の中心地であることは納得。
サとス。ここからはメンツだけみても仕方ない。人口の多い都府県が並んでいる。だからこそ「数字」に注目するのだ。サは全体的に低い値。日本全体の人口バランスを考えたら(東京の人口は1200万人で日本人口の10分の1)、人口規模にそのまま比例しているとみてもいい。それに対し、スはまさに東京に一極集中。60%が東京都に集まっているのだ。日本最大の都市であり、世界でもとくに人口の多い都市の一つである東京は、世界中の情報が集積する世界都市といえる。知識型の産業が発展し、この都市から発信されるソフトウェアは際立って多くなっているのではないだろうか。日本中の叡智が集まり、それがコンピュータソフトとして東京という巨大都市で結実する。こういったイメージができれば、スの判定は簡単。これが「ソフトウエア業務」である。
残ったサが「冠婚葬祭業務」。そもそも冠婚葬祭はどの家庭もするものだから、人口が多いところではそれに費やされる金額も大きいだろうし、人口が少ない地域ではそれなりにしかならない。なるほど、ほぼ人口順であるだけでなく、人口規模にもほぼ比例(前述のように東京は日本全体の人口の約10%)している点は当たり前。1人当たりの冠婚葬祭の支出は日本どこでも似たようなものだろう。正解は①となる。
で、さらにここから、最初のコメントに戻ります。愛知の人って見栄っ張りなんで、結婚式が派手なんだって?お嫁入りの家財を運ぶのにも勢を凝らす。愛知県って人口規模では国内4位なわけです(1位東京都、2位神奈川県、3位大阪府)。それが冠婚葬祭においては2位にランクアップする。つまり1人当たりの支出が多いということ。なるほど、こういうところに愛知の人の県民性が現れているわけか。統計というのは正直なものですね(笑)。
問6 フィンランドは第4問でも大きくフューチャーされている。今回の最重要国家!
まず「人口1人当たり国内研究費」に注目。こうした「1人当たり」の金額については、1人当たりGNIに基づいて考えてしまうのが最も手っ取り早い。物価が高い国で支出が多いのは当たり前。研究のために本を一冊買うことを考えても、先進国における本の値段と発展途上国とのそれは違うに決まってる。その点で考えるとフィンランドは1人あたりGNIが極めて高い国(人口が少ないので、そもそも「1人当たり」の値が相対的に大きくなりやすい)。日本が約4万ドルであるのに対し、フィンランドは5万を超える。この時点で、答えを①としてしまっていいと思う。①に次ぐ高い値は②だが、これでは①や日本の半分程度であり、さすがに低すぎると思う。そもそも「国内研究費の財源別割合」について①と②の値はさほど違いがなく(③や④と比べると全然違うのだが)、こちらの指標で判定するのは不可能に思う。結局「1人当たり国内研究費」で比べないといけないわけで、そうなると「1人当たりGNIは、フィンランド>イギリス」ということが絶対的な真理として存在するわけでl、それを覆してまで①がイギリス、③がフィンランドとは到底思えないのだ。
2015.05.31
2015年度地理B追試験解説をアップしていきます
遅れましたが、2015年度地理B追試験の解説を作成しています。大問ごとに完成次第、このブログの方にアップしていきます。
後日、きちんとした形でホームページの方にアップする予定(ダウンロード用のPDFも)ですが、ひとまずこの形にで失礼します。
チェックする時間がないので、誤字脱字もかなりあると思いますが、そちらは随時修正していきます。
まずは地理B追試験からですが、それが終われば地理Aの解説にも取り掛かろうと思います。
2015.05.31
2015年度地理B追試験解説をアップしていきます
遅れましたが、2015年度地理B追試験の解説を作成しています。大問ごとに完成次第、このブログの方にアップしていきます。
後日、きちんとした形でホームページの方にアップする予定(ダウンロード用のPDFも)ですが、ひとまずこの形にで失礼します。
チェックする時間がないので、誤字脱字もかなりあると思いますが、そちらは随時修正していきます。
まずは地理B追試験からですが、それが終われば地理Aの解説にも取り掛かろうと思います。
2015.05.22
中間試験
高校の中間試験を作らせていただき、さらに採点まで担当。いやぁこれがなかなかどうして、おもしろいじゃないですか!
100点満点のうち、中学地理の復習30点、教科書の穴埋め40点、教科書内容を踏まえてのセンター過去問30点というバランスの試験にしたのですが、生徒それぞれの個性が出て本当に興味深いのです。
基礎学力のある生徒たちは中学地理でしっかり得点し、一夜漬けの努力家(?)は教科書穴埋めをパーフェクトにこなし、要領のいい連中はサクッとセンター過去問を解いてくる。
平均点もおおよそ60点近辺で落ち着き、できる子でも90点、できない子も30点ぐらいと、それなりの結果になりました。
普段ふざけているような男子が意外に試験対策をしっかりしていたり、おとなしく真面目そうな女子が実は全然ダメだったり、意外な面が見えてくる。
高二はまだまだ時間があるからいいけれど、高三については各々の性格をふまえて「成績アップのレシピ」を用意してあげないとね。夏が楽しみなのです。
2015.05.22
困ったおじさん先生
職場に困ったおじさん先生がいらっしゃるわけで。
「安くてうまい店」を探すのが趣味なんだそうで、ひたすら「あそこのランチが440円でかなりおいしかった」だとか「ここのパスタは380円とはとても思えない」とかひたすらしゃべってる。
何だろう、このイライラした感じ。よっぽどこのおじさんはお金が好きなんだろうな。僕は、どうでもいいや(笑)