悪問の見極めと対応
[質問]悪問の見極めとその対応について
[回答]
こんにちは。とても順調に勉強が進んでいるようですね。後は調整期間ですね、コンディションをしっかり整えて本番を「楽しみに」迎えましょう。
さて。悪問ですか。悪問にもいくつかタイプはあると思いますが、僕が考える最大の悪問は単なる知識を問うものです。例えば、2016B本[14]のように細かい都市名を知らない解けない問題は悪問だと思います。
また2012B本[3]もそうだと思うのですが、これもウユニ塩原の知識がないとちょっと厳しいですよね。
でもこれらの問題のいいところは、見た瞬間に「諦める」ことができることです。シンプルに知識が問われているのがわかります。これらは考えるだけアホらしい(?)ので、適当にマークしてしまいましょう。「適当に色を塗って」でオシマイでいと思いますよ。
ただ、一部には実際にある程度解いてみないと悪問かどうかわからないこともあるかも知れません。2019B追[29]などが例です。この問題など自信をもって解いたのに、全然答えが違っていて唖然としました。悪問であり、捨て問ですよね。仕方ありません。
その場合は「わからないなりに考えてみる」のがベストですね。そして、ある程度考えて分からなければ、適当にマークして次に進んでしまいましょう。センター・共通テストの特徴として、難問が多いほど、易問も多く、全体のバランスが取れていることがあります。難しいと思える問題があればあるほど、簡単な問題もたくさんあるはずなのです。1問当たりの得点は同じです。簡単な問題で確実に得点したほうが美味しいじゃないですか。
このように、「適当に色を塗ってみる」がベストで、次点で「わからないなりに考える」です。
そして、最もやってはいけない(というより、絶対にしてはいけない)のが「飛ばして余裕があれば後で解いてみる」です。これ、厳禁にしてください。
君たちが実際のテストで最も意識するのは「時間を使う」ことです。時間をたっぷり使って、じっくり考えて問題を解くのです。途中でチャイムがなっても構いません。数問やり残しがあったところで、一問3点です。さほどダメージはありません。それより他の問題についてしっかりと時間を使えたことで総合的には得点が上がっているはずです。
その際に「後で解いてみる」つもりの問題を多く残しておいたらどうなりますか。それらが気になって、一つ一つの問題への集中力が下がりませんか。さらに、時間を残しておかないといけないので、「焦る」気持ちが出てきます。それぞれの問題を解くベースが早くなり、本来しっかりと思考して解くべき問題をことごとく落とす結果となりかねません。
問題は一期一会であり、その場その場で集中して「解き切り」ましょう。後から振り返らないこと。問題と解いて、慎重にマークして(これは大切ですよ。ズラしてマークしないように)、それでサヨナラです。もう二度とその問題を見る機会はありません。
一問一問に集中して解くことが大切です。できない問題ばあれば諦めて、次へ進みましょう。繰り返しますが、難問が多いほど簡単な問題も多いのです。コスパを考えれば簡単な問題で得点する方がおいしいんです。
言い換えましょうか。誰でもできる問題を落とすことで、他の受験生と差がつくのです。得点差は常に簡単な問題で生じているんです。正解率の低い難問はみんなできないから大丈夫です。その代わり、簡単な問題を落としたら致命的です。
僕の感覚から言っても、難しい問題があった方が平均点は高いのです。例に上げたウユニ塩原の回は他にも難問(悪問)が多かったのですが、平均的が思ったより高くてビックリしました。簡単な問題も多かったのですね。
悪問はどうしてもあります。それは仕方ありません。平均点をコントロールするためには、誰でも解ける問題、誰も解けない問題を入れる必要があります。しかしそれはせいぜい数問です。それらに引っかかって全体と台無しにするより、捨てるところは捨てて、確実に得点できるところで勝負しましょうよ。時間をたっぷりかければ解ける問題が多いのが地理の特徴です。地理で一番やってはいけないのが「見直しの時間を取る」ことです。見直しのために「時間を残す」なんてもったいないことをしてはいけません。問題は一期一会、一問一問二集中し、その答えを見つけ出してください。
貴方ならできると思いますよ。