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2014.04.23
授業スタート!
授業スタート!土曜の授業では楽しさのみが先走ったわけだが、今日についてはもっと冷静な感じで。
慎重に授業を進めようという気持ちが一点、今日授業に出てくれている生徒たちの何割かは来週はいないのだろうなという冷めた見方がもう一点。
聞くところによると、裏番組の科目のいくつかが理系にとって重要な科目で、しかも週にこの時間にしか開講されていないものもあるんだそうだ。
時間割がそうなっているなら仕方ない、ほとんどの生徒にとってはどうしてもそちらを優先して受講することになるよね。
なるほど、こういう時のためのDVDなんだろうが、あいにくボクは今年はDVDを担当していないのも悔しいところ。
ライブ授業にどれだけの生徒が集まってくれるのか予想もつかないが、現実問題として、廃講にならない程度の数がキープできればそれで御の字かな。
さて、授業後は多くの生徒が質問に来てくれてありがたかったものの、全員がメンズだったというオチはついとります(笑)
2014.04.22
中国の戸籍問題
2014年度地理B追試験より。興味深い問題シリーズ。次の文の正誤判定を求める問題が問われていました。
中国では、都市部における労働力需要を満たすため、農村から都市への移動が奨励されている。
受験生にはちょっと難しいネタではあるのですが、これは誤文なのです。中国では都市戸籍と農村戸籍が厳密に管理されていて、例えば農村戸籍の者が出稼ぎのために都市に居住したとしても、いくつかの行政サービスや社会保険の適用外となってしまうようで(それでも出稼ぎ者は多いんですけどね)。
でも最近はこうした都市戸籍と農村戸籍の間の差別って結構緩和されているなんていう話もあるし、農村から都市への転籍も比較的頻繁に行われているそうで。今ネットで検索して中国の戸籍問題に関するトピックをいくつか読んだのですが、やはり以前とは状況が変化しているそう。
そういう意味では、この問題は決してアップ・トゥ・デートではないわけで、結局「過去の真実」を言及するにとどまってしまう。もちろん、学問的真実ではなくテストに出る形を教えるのが我々の仕事なのだが、その落としどころというか、どうやって折り合いをつけていくかっていうことに、頭を悩ませるんだな。
2014.04.21
2014年度追試験解説
今日明日とヒマなので、早速ですが2014年度地理B追試験の解説と作ります。サイトの方にアップ(PDF含め)はもう少し後になりますが、とりあえずできた分からブログに上げていきます。校正はまだしていませんので、誤字脱字はかなりあると思いますが、おいおい修正していきますので、今回はご容赦!ということで。
2014.04.21
たつじんオリジナル解説 2014年度地理B追試験[第4問]
たつじんオリジナル解説 2014年度地理B追試験[第4問]
第4問 太平洋地域の地誌
今回の地誌問題のテーマは「太平洋」。ずいぶん広い範囲が取り上げられたものだが、かつてはインド洋っていうテーマもあったし、とくにめちゃめちゃなこともないかな。工業に特徴のある国が少なく、どうしても自然地理に出題が偏るのは致し方無し。第1問でスルーされていた気候グラフも、こちらでは登場している。
問1 [インプレッション]海流は必須ネタ。しかし暖流や寒流の影響などではなく、単に流れ方を問うとはシンプル。ボーナス問題ですね。
[解法]海流は風(恒常風)によって生じる。低緯度海域では貿易風の影響によって海水は東から西に運ばれ、中緯度では偏西風によって西から東へと流れる.北半球では時計回り(高緯度に小さな環流があるので、厳密には「8」の字だが)、南半球では反時計回りになる。
[アフターアクション]かつて海流の流れ方は地理Aではっきりと問われたことがある。地理Bでは流れ方そのものより、寒流(例えば南アメリカ大陸西岸に沿うペルー海流)と暖流の区分がよく問われていた。流れ方も重要であるが、寒流と暖流の区分にも注意しておこう。高緯度から低緯度へと冷たい海水を運ぶのが寒流で、夏季冷涼な気候、少雨気候の原因となる。低緯度から高緯度へと暖かい海水を運ぶのが暖流で、冬季温暖な気候、多雨気候の原因となる。
問2 [インプレッション]ここで気候グラフか!しかもハイサーグラフ。オーソドックスではあるけれど、読み取りに注意。とくに今回のように北半球と南半球が混在している場合は気をつけないと。
[解法]まず南半球を判定しよう。明らかに7月を中心とした時期が高温(つまり夏)である③は除外する。北半球中緯度のサンフランシスコと思われる。残った3つのうちでも①と④は気温年較差が極めて小さく、低緯度地域であると考えられる(原則として緯度と気温年較差は比例するので)。これがグアムとラパスだろう。残った②が、南半球中緯度のオークランドとなる。
[アフターアクション]サンフランシスコとかラパスとか、非常に特徴的な都市の気候グラフが問われているのだが、そんなことには全く無関係に、単に南半球の中緯度地域の気候を特定しさえすればいい。気温年較差がもちろん重要なキーワードになっているのだが、それ以外はハイサーグラフ自体の読解が最大のポイントっていうこと。
問3 [インプレッション]食文化だが、明確なキーワードが含まれている。一般常識に近い問題でもあるんだが、それだけに逆に難しかったりするのかな。
[解法]アはアザラシで決定でしょ。最も寒冷な地域のKが該当。エスキモー(イヌイット)でしょうか。
ウがわかりやすい。ぜひトルティーヤは覚えておこう。メキシコの主食の一つであり、トウモロコシ(メキシコが原産地といわれている)を原料としている。Mが該当。
残ったウがLとなる。タロイモやヤムイモは熱帯の多雨地域に適応。焼畑農業など、
[アフターアクション]トルティーヤ、覚えておいていいかも。メキシコ=トウモロコシ=トルティーヤ(あるいはタコス)。食文化は意外に出題されるので、ベタに覚えておいた方がいい可能性もある。
問4 [インプレッション]産業に関する問題。太平洋地域は結構マイナーだから厳しいかもね。
[解法]これ、結構難しいんだよね。①の「カボチャ」って実は超重要キーワード。本来野菜は国内自給率が高く、輸入するとしても中国や韓国など近隣国からが中心なのだが、カボチャだけは例外。表皮が厚く、保存や輸送が容易であるため、南半球からの輸入量が増加している。ただ、ここでは「激減」ってあるんだよね。これ、悩むなぁ。トンガだけに限定してみるともしかしてそういう可能性も無きにしもあらず。ニュージーランドなど他の輸入先もあることだし。ひとまず保留としておきましょうか。
そして②を見る。なるほど、ナウルか。えっ、ニッケルだって?いや、太平洋地域でニッケル鉱の産出に特徴があるのはニューカレドニア島。オーストラリア大陸東方のサンゴ海に浮かぶ島で、フランスの一部である。ナウルで採掘される鉱石資源は「リン鉱」なのだ。リンはモロッコなど北アフリカ諸国で広く採掘される鉱石資源で、化学肥料の原料となる。ただし、太平洋の小さな島国であるナウルでも実は多く採掘されている(採掘されていた)のだ。「過剰な採掘」はどうでもいい。「ニッケル鉱石」が誤りで、正しくは「リン鉱石」である。
②が解答なので、③と④はどうでもいいです。
[アフターアクション]ナウルのリン鉱はかつて地理Aで一回出題されたのみ。地理Bではモロッコやチュニジアの資源として登場した例がある程度。追試特有の問題ということで、あまり意識しなくていいんじゃないかな。それに①の「輸出量が減少」とか②の「過剰な採掘」とか、ちょっとあいまいで判定に困る部分については、読み飛ばしてしまえばいいよね。明確なキーワードにしっかり反応していこう。
第4問問5[23]
[インプレッション]ネタとしては結構メジャーで、模試でもしばしば取り上げているんだけれども、こうしてグラフで登場すると新鮮な気がするね。グラフをみたら分かる問題と思いきや、「適当でない」ものを選ぶ誤文判定問題、どこかに間違いワードが入っているはずなのだ。
[解法]グラフが提示された問題。こうした問題には2つのパターンがあって、グラフをそのまま読み取るパターン。何の事前知識がなくても、各選択肢の内容とグラフの数値を対象されて観察していけば、自ずと解答が導き出せる問題。もう一つは、ちょっとした知識が含まれているパターン。とくにこうした誤文判定問題に多く、明らかな誤りワードが含まれている。それを間違い探しのように、全体の中から拾い出せばいいのだ。さらにいうならば、こうした誤りワードは得てして、問題そのもののテーマとは関係ない事も多い。さて、本問はどちらのパターンだろうか。
①の判定。20世紀初頭ならば1901年や1921年だろうか。たしかにイギリス生まれが大半を占めている。「旧宗主国イギリス」という部分も間違いではない。正文でしょう。
②の判定。そもそも第二次世界大戦が何年に終わったか知らないといけないね。意外とこういうのを知らない人っているんじゃない?1945年なのです。だから第二次世界大戦後っていえば厳密には1947年なんだけれど、広く捉えれば1961年とか1971年も含まれると思う。両年度のデータを観察すれば、イギリス以外のヨーロッパ生まれの数は増加している(なお、ここでは「増加」といっているので、実数で考えること。選択肢①のように「大半を占める」という場合は割合を考えなくてはいけない)。これも正文かな。
③の判定。あっ、ここで間違いを見つけた!それは白豪政策についての記述。いや、白豪政策自体は正解ですよ、ここで問題になっているのはその年代。白豪主義政策が撤廃されたのは「1990年代」ではなく、「1970年代」。よってこれが誤りとなって、③が正解!地理は世界史じゃないんだから、こんな年代が出題されるのはおかしいって?いや、もちろんその考えはその通りなんだけれど、白豪主義政策については実は年代が重要視される。ヨーロッパ以外からの移民を制限する白豪政策については国際的な非難が大きく、1970年代に撤廃され、当時勃発していたベトナム戦争からの難民を受け入れた経緯がある。1990年代に撤廃されたのは南アフリカの人種隔離政策であるアパルトヘイト。この両者は似て異なるものであるので、とくに撤廃の年代については混乱しないでおこう、
すでに③が正解であるので④については検討の必要はないが、とりあえず。1901年の値は80万ほどであろうか。2010年の値は600万に達しようとしている。6倍以上である。
[アクターアクション]移民数の変化の話と思いきや、白豪主義政策の撤廃の年代に関する問題だったわけだ。このようにセンター試験というのは、正面から話題を振ってこない、変化球が得意な試験なのだ。
問6[24]
[インプレッション]定番の貿易に関する問題。最重要はマレーシアかな。ニュージーランドの貿易はセンター史上初登場。気をつけましょう。
[解法]マレーシアという国のキャラクターをしっかり整理しておく。人口3000万人程度の小国ながら、非常に工業力があり、電気機械の生産が多い。ただしこの国は単なる工業国ではなく、農業(アブラヤシの栽培からのパーム油の生産)や鉱業(原油や天然ガスの産出。とくに天然ガスについてはわが国にとって上位輸出国となっている)の面においても優れており、農業および鉱工業においてバランスがとれた国となっているのだ。このことをふまえて考えると、やはりXの「天然ガス」に目が行く。日本の主な天然ガスの輸入地域は東南アジアであり、国でいうならブルネイ、インドネシア、そしてマレーシアなのだ。Xがマレーシア。
さらにニュージーランドについて。この国ははっきりとした農畜産国であり、鉱工業の面においては特筆するべきことはない。そもそも人口が500万人に満たないという極端な小国であり、経済規模(GNIが目安)も小さい。原則としてGNIと貿易額は比例し、その観点からするとわずか「2768」しか輸出額がないZをニュージーランドと考えるのは妥当だろう。貿易品目に酪農製品もあるし。
残ったYがカナダ。こちらは人口3000万人で、なるほどニュージーランドに比べ輸出額は圧倒的に多い。ただし、同じ3000万人のマレーシアと比べるとその値は半分以下。カナダはNAFTAの一員であり、アメリカ合衆国とのつながりがとくに強い。輸出の大半はアメリカ合衆国相手のものであり、日本向けの輸出は相対的に少なくなっている。日本向けの主な輸出品目に、資源(石炭)や農畜産物(肉類)、木材があるが、これはいずれも納得だね、
[アフターアクション]とにかくニュージーランドの初登場に驚いた。主な国の輸出品目についてはベタに知っておくべきなので、当然ニュージーランドも。この国の最大の貿易品目は、乳加工品に代表される「酪農製品」である。多くの国と違って、工業製品や資源、あるいは商品作物がトップに来ないことが最大の特徴。本問ではZの輸出品目としてアルミニウムがあるが、ニュージーランドは水力発電の盛んな国であり、一部ではアルミニウムの製錬も行われている。木材についても、そもそも温帯の国なので森林に恵まれていないわけではないのだ。ニュージーランドに牧場(草原)のイメージがあるかもしれないが、それは本来の森林をイギリス人たちが伐採し、牧場に変えてしまったため。大きな自然破壊が植民地時代には行われていたのだ。
いずれにせよ。絶対に覚えておくのは酪農製品であり、一応アルミニウムと木材も輸出されている、というぐらいに覚えておいてください。
2014.04.18
2014追試験より
今、今年のセンター追試験の分析をしているのですが、全体の解説はまた後日アップするとして、ちょっと興味深い問題が。
最近のトレンドとして原発や再生可能エネルギーに関する問題の出題率が高くなっているわけで、こうした側面からも地理という科目の重要性は高いように思います。その中で今回はこういった選択肢が登場。
全体の問題は省略しますが(興味ある人は大学入試センターのホムペからダウンロードしてください)、要するに次の文章の下線部の正誤判定をせよということ(下線が引けないので、カッコで示しています)。
アメリカ合衆国では1980年代後半から(石油の)生産量の減少傾向が続いているが、これは「原子力エネルギーへの依存度が高まったため」である。
これ、わかります?要するにスリーマイル島の話なんですが、原発事故以来アメリカ合衆国は新規の原発の着工は行われていないんです。この事実に照らし合わせて考えれば、この選択肢については「依存度は高くなっていない」ということで誤文となります。アメリカで石油の生産量が減少したのには他の理由があるんでしょう。
このようにアメリカやヨーロッパで20世紀後半以降、原子力発電所の建設は進められておらず、むしろ脱原発の流れにあるんですよ。これは意外と日本では知られていないことじゃないですか?フクシマの悲劇にぶち当たるまで、日本が原発を拡大する方向にあったのと対照的ではありませんか。
教科書ではこの「欧米の脱原発」ネタは語られていません。あえていえばフランスが原子力への依存度が高いっていう話題だけですが、これについてはまた後日どこかでお話しします。もちろん地理学習者の中にも原発推進派・容認派はいると思いますが、しかしセンター地理の世界観の中では原発はネガティブな意味しか有さないことを知っておくべきでしょう。
2014.04.18
遺伝子組み換え(追加)
先ほどのURLが無効かもしれません。
http://www.i2m.co.jp/NaturalLife/index.php?FrontPage
こちらが正解です。
2014.04.18
遺伝子組み換え
http://www.i2m.co.jp/NaturalLife/index.php?cmd=read&page=%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90%E7%B5%84%E3%81%BF%E6%8F%9B%E3%81%88%E4%BD%9C%E7%89%A9%E3%81%AE%E5%8D%B1%E9%99%BA%E6%80%A7&word=%E8%B1%86%E8%85%90%20%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90%E7%B5%84%E3%81%BF%E6%8F%9B%E3%81%88
意外と知られていないんでしょうか。遺伝子組み換え作物については、国内の(商業的)栽培は禁じられているのですが、輸入に関しては制限がないのです。もちろんこれを使って加工された食品には表示義務があるのですが、レストランなどで使われたら我々は知るすべがありません。
ちなみにこの話題はセンター地理でも出題されています。「わが国は遺伝子組み換え作物の輸入は行われていない」という選択肢、これ、誤りです。
2014.04.13
テラローシャ?テラロッシャ?
最新の教科書を読んでいると、土壌に関するネタが意外に変化している。
例えばブラジル高原南部に分布する間帯土壌であるテラローシャなんですが、最近はどの教科書でもテラロッシャって言っていて、こちらの表記の方が適切なのかな。でもテラロッサ(地中海沿岸の土壌)とややこしくなっちゃうんで、個人的には伸ばす棒の入っている「ローシャ」って言い方がベターに思うんだけどね。
それから、色に関してもちょこちょこ表現が変わっていて、今まではテラローシャについては「暗紫」が一般的だったのですが、こちらも最近は「赤紫」っていうのがトレンドらしい。こうした変化にも付いていかないとね。内容は同じなんだけど、言い方が異なっているってパターン、要注意です。
2014.04.11
インド食肉事情おまけ
あ、 もう一つオマケで。インドで肉類の消費が少ない理由に貧富格差があります。要するに貧乏人は肉を買えない。日本のIT企業で働いているようなインド人はそ もそも金持ちなので、それこそチキンを中心とした肉食にも馴染みがあるはずです。しかしインドで圧倒的多数を占める貧困層は、生活の中で肉料理にはありつ けないのです。このようにインドの食肉事情については重層的な複雑な解説が必要となってしまうのですが、さすがに受験レベルではそれを全て伝えることはで きないので、この辺りの生温い説明でご容赦をば。失礼しますー
2014.04.11
インド食肉事情
地理はそもそも統計が重要視される科目ではあるのですが、統計学的アプロートというものは常に有効であるとボクは思うのです。
今、流れとしてインドの食肉事情について話題になっているので、それに沿ってお話してみましょうか。
例えば、最近うちの近所にもインド料理屋ができたそうで、メニューが郵便受けに入っていたのですが、なるほど全体に肉を使った料理は少ないもののタンドリーチキンのように鶏肉を食材としたものもちらほら(ちなみに、先に言っておきますが、タンドリーチキンはインドでもパキスタンの国境に近い乾燥した地域の料理なので、これを「高温多湿」を特徴とする典型的なインドの料理というかどうかについては疑問なのです。ご了解をば)。
さて、ここで統計を引っ張り出してきましょう。世界の鶏肉の生産です。
1位;アメリカ合衆国(1710万t) 2位;中国(1208) 3位;ブラジル(1100) 総生産量が8936万tなので、この3か国で全体の半分が生産されているわけです。
インドは世界6位で220万t、ちなみに日本は世界12位で138万tです。
あ、やっぱインドって世界6位なんや、すごいやん!って思うのはちょっと早計。インド人って、世界全体の人口70億人に対し、13億人ぐらいいるわけです。つまり世界の5人に1人がインド人。1人当たりの生産量に換算すると、他の国々と比べ、その量はあまりに少ないのです。人口が4分の1のアメリカ合衆国の生産量がインドの8倍であるので、1人当たりの値は1:32となり、日本と比較してもその値は7分の1程度(人口は10倍、生産量は1.5倍なので)にとどまってしまうのです。
もちろん上でも述べているように、地域差があるので一概には言えないものの、統計学的なアプロートを一つ加えるだけで、インドの食肉事情が具体的にイメージされるわけです。もっとも、鶏肉に関する問題はセンター地理では出題されませんので、細かい話はこれ以上しませんが、とくに理系のみなさんはこうした数字を用いた話って大好物でしょ?ボクもすごく好きなんです(笑)