2017年度地理A本試験解説
たつじんオリジナル解説[2017年度地理A本試験]
[1]2
コーランはイスラームの教典。TO図は、中世ヨーロッパで生まれたものだが、キリスト教的な世界観による。
1;中心はエルサレム。ユダヤ教が生まれた場所であり、ユダヤ教から派生したキリスト教とイスラームにとっても聖地である。
3;OCEANUMと書かれているのがわかるだろうか。3つの大陸の周囲を海洋が囲んでいる。
4;上方がアジア、左下がヨーロッパ、右下がアフリカ。東が上である。
[2]2
メルカトル図法において、任意の2地点間を結ぶ線分は「等角航路(等角コース)」を示し、船舶の航行するルートとなる。ただし、これは最短距離ではない。最短距離は、正距方位図法によって表される。正距方位図法の地図の中心点から任意の点まで結んだ線分は、2地点間の最短距離を表し、航空機(ミサイル?)のルートとなる。
[3]3
Eはフィンランドだが、針葉樹(モミやトウヒなど)に覆われ、林業が発達している。建築材料やパルプ材として輸出される他、木くずは燃料「バイオマス」として発電にも用いられる。
1;中国内陸部のG。黄土高原は砂漠化が進んでいるが、国を挙げての大規模な植林運動(緑の長城計画)により、森林が回復している。
2;Dのカナダ。カナダは、国旗にも描かれているカエデで知られる。落葉広葉樹であり、メイプルシロップが採取される。
4;Fのケニアは、熱帯草原サバンナの国。ゾウやライオンなどの野生動物。
[4]1
「地球温暖化」の問題ではなく、「人口」の問題ととらえることが大切。アジアを特定するのだから、要するに「最も人口の多い」ものを判定すればいい。1に注目してみよう。「450」百万人ということは、4億5千万人ということ。アフリカは10億人、ヨーロッパ(ロシアを含め)7億人、北アメリカ(メキシコなど中央アメリカも含め)5億人である。10メートル未満の低地に、地域全体の人口の半分あるいはそれ以上が集中して住んでいるとは考えにくいのではないか。それに対し、アジアは45億人(世界総人口70億人の8分の5)。その1割の4億5千万人が低地に住んでいると考えるのは、決して無理のない数字である。
2〜4は不明。
[5]3
「オアシス農業」は、アジアやアフリカで行われる伝統的な灌漑農業。灌漑とは人工的に水を農地に与えること。乾燥とは「降水量が蒸発量より少ない」状態であるので、雨水は利用しにくい。地下水路によって山麓付近の地下水を集落周辺の耕地にまで導いたり、外来河川(湿潤地域から流れ込む河川)のほとりに耕地を開いたりする。「地下水路」と「外来河川」はいずれもオアシス農業の重要なキーワードなので必ず知っておこう。
なお、内陸河川とは内陸湖に流れ込む河川のことで、内陸湖とは外海に出る河川を持たない湖のことで、主に乾燥地域にみられる。代表的な内陸湖にはカスピ海があり、それに流れ込むボルガ川は内陸河川。
[6]1
ん!?これ、難しいぞ。正解は1なんだろうか。(ここで答えをみる)うわっ、やっぱり1が正解だ。しかし「霞堤」なんて難しい言葉、普通はセンター試験で問われないわな。やっぱり地理A特有なんだろうか。最近はスマホですぐに検索できるので便利になったものだが、この霞堤、実は過去にセンター試験で登場したことがあり、過去問にアクセスできる人は参照して欲しい。2004年度地理B本試験第5問問5の図3を参照。選択肢4で「梓川沿いには、洪水の被害を軽減するために、堤防を不連続にした場所がある」とある。堤防の間にわざと隙間をつくって、増水時には河川水を周辺の低地へと流してしまうのだ。これにより、流れを緩和し、急激な増水を防ぎ、洪水被害を軽減化する。「河川水を速やかに硫化させる」ならば、より流れが早く、激しくなるということである。これでは正反対だろう。むしろ水が減る(堤防の外側に逃がす)ことによって、流れは緩やかになるはずである。誤文である。
[7]3
「水」がポイントかな。「地面より高くなった」、「段差」などから、明らかに地面が動いていることがわかり、「地震」であると推測できる。沖積低地や埋立地など、水分を多量に含んだ地盤に振動が加えられると、水分が地表面に吹き出し、「液状化」という状態となる。「水で覆われた広場」はその光景だと思う。「土砂」っていうのがよくわからないが、3を答えとしていいだろう。
[8]1
海岸線に沿って等高線が何重にもみられるね。ただし、内陸部には「沼」という地名もあるし、とくに西部には広く湿地帯も広がっているし、さらに図のほぼ中央に「+3.5」という数値もみられる。この「+」は堤防(土手)の高さを示すものであり(なるほど、河川に沿って堤防がみられるようだ)、その周辺の土地はそれより標高の低い低地であることがわかる。下線の上に短い2つの線が乘った土地利用記号が広がっているが、これは現在の「田」である。
これらのことを総合し、この地域の地形は、まず海岸線に沿って地形の高まりがあり(砂丘)、その背後(北側)に水田に利用されている低湿地が広がり、図の最北部は丘陵となっている。
カの判定から、「海岸線に沿って地形の高まりがあり」は正しい。砂丘が形成されている。砂丘とは文字通り、「砂の丘」である。波や風の作用によって、砂が陸地側に押し上げられた。「樹林」もその通り。砂丘上に「針葉樹林」が並んでいる。ただし、この砂丘にしても高さはせいぜい数十メートルだろう。これぐらいの高さならば、巨大な津波は砂丘を乗り越えて、内陸側を浸水させる危険性は十分にある。カは正文とみていいだろう。
さらにキ。鉄道は、砂丘の北に沿って海岸線に並行に走行している、「湿地」は図の西部を中心にみられ、土地利用記号から判定するに、図の広い範囲は水田である。「大雨による浸水」の危険性も高い。
いずれも正文であるので、正解は1.
[9]?
写真がないのでわかりませんね(笑)。イスラームの礼拝所がモスク。ドーム状の屋根と、それを取り囲む複数の尖塔(ミナレット)が特徴的。イスタンブールのブルーモスクなど画像検索しておいてください。
[10]4
スイスの公用語はドイツ語・フランス語・イタリア語・レートロマン(ロマンシュ)語。インドネシアの公用語はインドネシア語。
[11]1
伝統的な楽器はもちろん今でもさかんに演奏されているね。日本なら三味線や琴かな。
[12]1
ア;モンスーンアジア(東アジア〜東南アジア〜南アジア)は「米」。
イ;「トウモロコシ」原産地のメキシコが含まれている。トルティーヤなど。
ウ;北アメリカ大陸北部のイヌイット(エスキモー)はアザラシを狩猟し、生肉を食している。「肉・魚」である。
[13]4
地中海沿岸であり、ブドウ。Bは1,Cは2,Dは3.
[14]1
1人1日当たりの食料供給量は、日本を例外として、先進国で高い(1人当たりGNIと比例)。また、オランダは酪農や園芸農業がさかんで、乳製品の生産が多い。1をオランダとみて間違いないだろう。
他は不要だが、2がメキシコ、3がパキスタン、4がインド。インドの人々の主な動物性タンパク源が乳製品であることをぜひ知っておこう。肉を食べない分(インド人は殺生を嫌うのだ)、乳製品が食事によく用いられる。
[15]3
写真は公開されていないが(著作権の関係なので仕方ないね)、問題を解く際には関係ない。最もわかりやすいのはZだろうか。チリ南部はかつて大陸氷河に覆われ、現在はその侵食谷に海水が侵入したフィヨルドがみられる。Zがウである。
さらにXとYはいずれも低緯度であり、温暖な海域に面し(例えば、これが大陸西岸だったら、寒流であるペルー海流の影響で水温が低いので、サンゴ礁は無いと断定できるのだが)、いずれもサンゴ礁があってもおかしくない。よって。ここは三角州で判定しよう。
三角州とは、河川の運んだ土砂が堆積することで、河口付近の浅い海底が陸化すること。低湿な地形であるので、オランダでは牧草地、日本では水田に利用される。XとYについて、河川の存在がみられるのはどちらだろう?
ここは「アマゾン川」について考えればいいのではないか。大陸西部に近いペルーに水源を発し、ブラジル北部の広大な低地を流域とする「世界最大の河川」がアマゾン川。アマゾン川が大量の雨水を流し込むため、大西洋の方が太平洋より水位が高くなっているほど。
アマゾン川の河口はほぼ赤道直下であり、ちょうどYの地域に該当する。ここに巨大な三角州が形成されているとみて、間違いないだろう。Yがアとなり、正解は3。
Xに位置するのはベリーズという国だが(もちろんセンター試験初登場!)、実はここって美しいサンゴ礁で知られる国なんだけどね。
[16]2
カはキングストン(ジャマイカ)、キはリマ(ペルー)、クはサンティアゴ(チリ)、ケはブエノスアイレス(アルゼンチン)で、いずれも首都である。キングストンを除いて、いずれも気候に非常に特徴がある都市なので、それぞれチェックしていこう。
キのリマでは、砂漠気候がみられる。沿岸を流れる寒流(ペルー海流)の影響によって地表面付近の空気が冷やされる。大気が安定し、上昇気流が生じないため、雲はできにくい。寒流に冷やされ霧が発生し、湿度は高い地域なのだが、降水量はほぼゼロという、世界で最も乾燥する地域。3が該当。なお、リマの人口は300万人を越え、ペルー最大の都市となっているのだが、なぜこんな乾燥した地域にこれほどの大都市が立地できるのであろう。この地域はアンデス山脈の麓に当たり、湧き水が極めて豊富だったりするのだ。街は砂ぼこりに煙り、雨は一滴も降らないが、市内を流れる河川の水量は豊富で、人々はそれを頼りに生活を営んでいる。
クのサンティアゴが含まれるチリ中央部は地中海性気候のみられる地域(大陸西岸プラス緯度35度という組み合わせは必ず地中海性気候となるのです)。チリは細長い国だが、北部は乾燥地域であり、南部は大陸氷河の影響で農業に適さない地域(氷河によって地表面の肥沃な土壌が削られた)であるので、まともに人が住めるのは中央部だけ。サンティアゴには、チリ総人口2000万人のほぼ4分の1である500万人が集中する。4が該当。
さらにケのブエノスアイレス。ちょうどアルゼンチンのこの当たりって、東京からみて地球の反対側に当たるよね。東京とほぼ同じ気候(南半球なので、季節は逆転するけど)の現れる都市としてこのブエノスアイレスを知っておこう。夏は25℃、冬は10℃以下となり、2が該当。降水量も季節によってやや増減はあるが、全体として湿潤である。ただ、日本が「森林」の国であるのに対し、アルゼンチンは「草原」の国であるという違いはある。日本の国土の3分の2は山地であり、深い森林に覆われているが、アルゼンチンは大平原の国であり、温帯草原のパンパはこの国の自然を象徴している。
残った1がカのキングストン。北半球であるので、7月が高温(夏)となっている。夏は熱帯収束帯(赤道低圧帯)の影響で多雨(スコール)、冬は亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)の影響で少雨。
[17]4
ラテンアメリカの民族については以下のように覚えておこう。
・先住民(インディオ)・・・ペルー・ボリビア
・ヨーロッパ系白人・・・アルゼンチン・ウルグアイ
・メスチソ(インディオとヨーロッパ系の混血)・・・メキシコ・チリ・パラグアイ
・アフリカ系黒人・・・ジャマイカ・ハイチ
・ムラート(アフリカ系とヨーロッパ系の混血)・・・ドミニカ共和国
選択肢より、アルゼンチンはヨーロッパ系、キューバとブラジルは特徴的な人口構成はみられず、メキシコが正解となる。
[18]3
「チーズ」はヨーロッパの文化と考えていいんじゃないかな。インカ帝国を滅ぼしたスペインによってペルーは植民地支配され、その影響は大きい。
さらにこうした低緯度地域は、年間を通じて太陽からの受熱量が大きく変化しないので、気温年較差は小さい。「気温年較差<気温日較差」が低緯度地域の特徴であるので、アンデス地域にもそれは当てはまる。
[19]3
まずブドウ。チリの地中海性気候の地域が中心で、4が該当。南緯35度の緯線を、地図帳でぜひ確認しておいてほしい。ラプラタ川河口のエスチュアリー(ラッパ状の入江)を通過する。ブエノスアイレスがここに位置する。
さらにサトウキビ。世界最大のサトウキビの栽培国はブラジルだが、ここはカリブ海の島国に注目するとわかりやすいだろう。キューバ(アメリカ合衆国に近い、ひらがなの「へ」の字に似た形の島国)はアメリカ合衆国系のサトウキビプランテーションがつくられ、革命によってアメリカ人の資本家を追放してからは、それらを国有化し、社会主義政権が成立した。1がサトウキビ。ブラジルでは沿岸部で栽培されている(内陸部にもあるけど)。
次にバナナ。エクアドル(図1で、キのペルーの北西に接する赤道直下の小国)での生産が多く、アメリカ合衆国に輸出されていることはよく知られる。2がバナナ。
そして大豆だが、ブラジル高原が主な栽培地である。ブラジル高原には、カンポセラードという荒れ地が広がっていたが、首都ブラジリアを建設するなど大規模な開発が進み、大豆やトウモロコシの栽培地域となった。この地域(ブラジル南部)に多くみられる3が大豆である。ただ、この図をみると、その範囲がやや北部のアマゾン低地側へも広がっている。アマゾン低地における熱帯林減少の原因の一つに、大豆栽培の大農園の拡大があるが、なるほど、本図からもその様子が伺える。
なお、ラプラタ川河口に近いパンパにも大豆の栽培地が広がっている。大豆や大豆油などは、アルゼンチンの重要な輸出品の一つ。
この図はとてもおもしろいと思う。地理の問題として、中学の問題としても出題されそうなオーソドックスな問題だが、だからこそかえってセンターの問題としては珍しい印象を受ける。でも、見るべき部分は多いし、研究のし甲斐もあると思う。「バナナ=エクアドル」、「ブドウ=チリ中部」、「サトウキビ=キューバ」はベタに覚えておくべきところだし、南米における大豆栽培の拡大も重要。
[20]4
1と3が違うのはわかる。1は、投資が増加したことは間違いないが、移民も増加している。3についても、モノカルチャーは農産物や鉱産資源など「一次産品」の生産と輸出に特化した経済構造であり、「工業製品」は該当しない。
4が正しいと思うんだが(間違いを指摘できないんだわ)、では2のどこが違うんだって話になる。注意深く読んでみて、おそらくこの言葉しか考えられない。それは「経営」っていうワード。
南米の農業に関するキーワードに「農業労働者」というものがある。大農園で契約して働く人々なのだが、アルバイト的な雇用であり、立場は不安定。機械化の導入(南米は企業的な農園が多いので、意外に大規模機械化は進んでいる)によって労働力が不要となると簡単に解雇され、仕事をなくした彼らは都市へと流れ行くしかない。
日本の場合は、こうした経営の不安定さを防ぐため、農家は必ず自分で土地を所有しないといけない。自分で農地を経営する「自作農」である。
これらの状況を考えてみて、「大半の農家が大規模な農園を経営している」とはとても言えないのではないか。「一部の資本家が大規模な農園を経営し、多くの農民は農業労動者として、そこに雇用されている」という文章が正しいと思われる。さらに付け加えるならば、「しかし、彼らの雇用は不安定であり、苦しい生活を強いられている」というところだろうか。
[21]3
これは見るだけでできるんじゃないかな。マイアミに近い方が観光客が多いよね。バハマとか。
[22]3
人口増加率は、「2.0%;アフリカ、1.5%;南アジア・ラテンアメリカ、0.5%;東アジア・北アメリカ、0%;日本・ヨーロッパ」である。
素直に順番で並べたらいいんじゃないかな。1がアフリカ、2が南アジア、3が東アジア、4が西ヨーロッパ。
[23]4
これ、意外に難しい?日本の合計特殊出生率(一生涯に1人の女性がもうける子どもの数)は極めて低く、1.4人である。Aが「日本」である。
残った2つについては合計特殊出生率で判定するのは不可能なので(いずれも約2人。先進国の場合、この値が2.1人であると、将来的にも人口は減少しないと言われている)、「公的支出」で判定しよう。Bにしても、Aの日本やドイツと変わらないのだから、全く福祉が徹底していないというわけでもないのだろうが。それにしてもCの値は突出して高い!どうだろうか?北ヨーロッパに「高福祉」のイメージはないだろうか。年金や医療など高齢者に対する福祉政策も充実しているが、もちろん女性や子どもに対する保護も手厚く、日本にくらべ高い合計特殊出生率が維持されている。もちろん。税金が高いというデメリットはあるけれど、国民全員(とくに弱い者)が安心して暮らせるならば、それは歓迎されるべきことだよね。Cが北欧諸国となり、4が正解。
[24]2
「フェアトレード」とは、チョコレートやコーヒーなどを「高価格」で買い、もともとの商品価格との「差額」を。発展途上国で過酷な労動を強いられている子どもたちのための生活改善のために役立てようという考え方のもとに行われる、買物行動のこと。日本ではまだまだ一般的ではないが、ヨーロッパの一部の国では広まりつつ有る。フェアトレードによって「悪化」することはなく、「改善」されるのだ。
[25]3
ロシアは世界的な原油・天然ガスの産出国であり、そして輸出国である。自給率が100を越えている(つまり輸出している)3が該当。
自給率が極端に低い2がシンガポール。
自給率が100に近いが、1人当たり供給量が大きい1が先進国(そして無駄遣い国である)アメリカ合衆国、小さい2が発展途上国である中国(しかし、伸び方はハンパないね!)。
それにしても、経済規模が極端に大きいアメリカ合衆国が、実は意外に自給率が高い(86%)というのは驚きだね。今後、シェールオイルやシェールガス(地下の岩盤層を破戒して得られるエネルギー)の採掘量が急増することが確実視され、近い将来、アメリカ合衆国はエネルギー資源の輸出国となるだろう。
[26]1
2;ヨーロッパからの移民によって迫害され、アボリジニーはその数が大きく減少した。現在は彼らの権利も尊重され、その人口も増加傾向にあるが、しかしそのほとんどは都市生活者であり、農業を営むものは少ない。誤文である。そもそもアボリジニーは狩猟・採集民族であり、焼畑どころは農業そのものを行っていないんだけどね。
3;マングローブ林は沿岸の低地。茶の栽培地域は丘陵や高原。
4;これはよくわからない。とりあえず砂糖はロシアの主要輸出品目ではない。
[27]1
おもしろい問題だね。しっかり考えてみよう。自動車の市内への乗り入れを減らしたいのだから、市街地の外側に無料駐車場をつくり、そこで公共交通機関(路面電車など)に乗り換えてから、都市内部を訪れる。逆に市街地まで自動車で乗り入れようとする人からは、しっかりお金を取るってことだね。アが「無料」、イが「有料」。
EとFの判定については、そもそもの英語を考えてみたらいいんじゃないかな。「パーク・アンド・ライド」は、自家用車を「パーク(駐車)」して、路面電車に「ライド(乗る)」ということ。「ロード・プライシング」は、「ロード(道路)」の使用に対し、「プライス(お金をとる)」ということ。
[28]以降は地理Bとの共通問題。