<2025年/共通テスト[地理総合・探究]追試験・第3問解説>

<2025年地理探究第3問問1>


正解;②


アは「海洋プレートの沈み込み」より海溝。海溝が走行しているのは②と④。地中海には海溝は存在せず、アメリカ合衆国太平洋岸はプレート境界が内陸部にある(ずれる境界であるサンアンドレアス断層)。

さらに最終氷期(数万年前)とは最近の話であり、さすがに赤道直下の④には大陸氷河も山岳氷河もみられなかっただろう。④が外れ②が正解。

②はアンデス山脈に沿い最終氷期には山岳氷河が標高の低いところまで拡大していたのかもしれない。またパタゴニア地方(チリ南部・アルゼンチン南部)には大陸氷河が発達していたが、②の範囲にまでそれが及んでいたのかな?とにかく④は確実に違うのでこの②を正解にするしかないよね。



<2025年地理探究第3問問2>


正解;②


よくわからない問題。

①;数年間は長すぎるんじゃないかな。

③;こちらは逆。さすがに数時間は早い。

④;こちらは津波をイメージすればいい。一般に数時間程度。太平洋の反対側で生じた地震であっても津波の影響は数日後にみられる。

①は「数週間」、③は「数年間」、③は「数時間~数日」が正しいんじゃないかな。②が正解。


①については大気中に火山灰が舞い散っている状況なので、これは数週間で解決される。③については火山灰が成層圏まで上ってしまうので、こちらは数年間太陽光線を遮ってしまう。④は前述のように遠隔の沿岸でも数日程度。



<2025年地理探究第3問問3>


正解;④


「ケッペン」という言葉が登場しているが、それを問う問題でもないよね。

Hは中国沿岸部で日本と同じ。夏に雨が多く、冬も全く降らないというわけでもない。キに該当。

Fは「緯度35度・大陸西岸」であり地中海性気候を考えればいい。夏の降水量が少なく、冬が多い。最暖月降水量が少なく、最寒月降水量が多い。クは2点ともこれにに該当するね

残ったGがカとなる。なおカのうち、最暖月降水量が0ミリ、最寒月降水量が30ミリというように「冬より夏の降水量が少ない」という地中海性気候と同じパターンを示すのがイラン。イランは「緯度35度」に位置するため夏に亜熱帯高圧帯の影響下に入る。内陸部でそもそも降水量が少ないが、とくに夏に降水がみらえないのはこれが理由(冬は亜熱帯高圧帯の影響がやや弱まり、少量だが降水がみられる)。


この問1から問3はとにかく出来が悪い。センター・共テ地理にどういった傾向があるのか理解していない人が作ったんじゃないかな。史上稀にみる悪問たち。君たちも解いていて違和感があったんじゃないかな。



<2025年地理探究第3問問4>


正解;④


問1から問3とは打って変わって良問。センター・共テの問題って「大問の半分ずつ」を同じ人・グループが作っているという説は本当なんだろうね。問4~問6チームは優秀!


点は林野火災。だから「少雨・乾燥」していることを考える。赤道に近い低緯度地域が少雨・乾季となっているのは冬であり、南半球の場合は7月。よってaには7月が該当。亜熱帯高圧帯が北上し、南緯10度付近に位置している(それに対し1月は地球全体の気圧帯が南へと動き、南緯10度付近は熱帯収束帯の影響下に入り多雨)。

さらにオーストラリア大陸内陸部は年間を通じ亜熱帯高圧帯の影響が強く少雨である。強く乾燥するため植生に乏しい。樹木どころか草原もみられない裸地・荒原(つまり砂漠)が広がる。bは樹木の乏しさが該当。



<2025年地理探究第3問問5>


正解;⑤


これはちょっとしたクイズみたいな問題だね。テレビのバラエティ番組で取り上げられそうな(笑)。

それぞれのグラフを参照。1991年から2020年までを示している。大きな値と小さな値を行ったり来たりしているけれど、それぞれが「1年」を示していることがわかるよね。つまり「季節」による変化を表しているわけだ。

例えば北極の海氷面積ならば夏に小さく冬に大きくなる。東京の気温ならば夏に高く冬に低い。いずれも振り幅は大きいだろう。高緯度~中緯度に位置し季節による気温差は大きい。

一方でハワイはどうだろうか?ハワイは低緯度であり夏と冬の差が小さい。1年ごとの振り幅はほとんどないと思っていいんじゃないか。よって振り幅の大きいサとスは該当せず、ハワイにおける二酸化炭素濃度はシに該当。こちらも一応一年ごとの「行ったり来たり」」はあり、季節による変化は多少みられるようだが、これはハワイに限定したものではなく、そもそも北半球全体の値を考慮したらいいだろう。夏は植物の生育が活発で光合成が盛んなので二酸化炭素濃度はやや下がり、逆に冬はやや上がる。しかし、それにしても全体の値が大きくアップ傾向にあることには驚かされる。地球全体の二酸化炭素濃度が激しく上昇していることはみんなも認識しているよね。


それに対し振り幅の大きい(つまり季節による変化が明瞭)のが残りの2つだが、スがわかりやすいんじゃないかな。1991年と2020年とを比較すると最大値と最小値がともに低下する傾向にある。値が小さくなるのは「東京の気温」か「北極の海氷面積」か?地球温暖化が進んでいるのはもちろん君たちも実感していることだと思う。年を追うごとに年間の平均気温は上昇し、そして気温が上がれば氷も溶ける。値が小さくなっているのは「海氷」の方なんじゃないか。スが「北極海の海氷面積」である。


残ったサが「東京の気温」。さすがに極端な上昇はみられないものの、少しずつ上昇しているようにも見えるね。とくに2017年から2020年の夏の最高気温(最大値)は明らかに上がっている。これ、かなり怖いよね(涙)。将来的には2℃ほど上がると予想されているけれど、その時期は早まっているんじゃないか。



<2025年地理探究第3問問6>


正解;④


これは等高線を判定すればいい。左の図の中央に閉じた等高線がみられないかな。その周囲には「140」という等高線があり、この閉曲線の内側はそれより高くなっているはず。赤い色でも塗っておくといいね。


それに対し右側の図はどうだろう?この閉曲線が描かれている場所には「130」や「120」などの数字があるよね。土地が削られて標高が低くなっている様子が窺える。Yが「切土」だね。一方のXが「盛り土」。図の中央部の丘陵が削られて、周囲の低地へと土が盛られた。


さらに(タ)だが、大規模な地震発生時に「揺れ」が大きいとある。つまり「地盤がゆるい」わけだよね。新しく土砂が盛られたところこそ地盤が緩いんじゃないかな。削り取られた場所はむしろ硬い岩盤が表面に出てきているかもしれない。揺れが大きいのは盛り土部の方だね。