<2023年地理B本試験第5問問3[28]>

みなさん、すみません。本問ですが後半部分にミスがありました。ちょっと説明を間違えちゃいましたね。こちらをご覧ください(前半は問題ありませんので本来の方をお読みください)。


選択肢サ~スは「1932年の橋」、「1981年の渡船」、「1981年の橋」となっており、記号としては「◯=渡船または橋」でしたが、それぞれ橋であるか渡船であるかはっきりしていましたね。この点を読み落としていました。


一緒に考えてみましょう。まずは図として与えられている「1932年の渡船」に注目しよう。会話文の中で「1932年には、多くの地点で渡船が利用されている」と説明されている。まさにそれに当てはまるね。


ではここから「1981年の橋」を考えてみよう。1930年から1981年にかけて橋の数は減っているとは思えない。必ず増えているはずだ。だから考え方としては以下の3つがある。

(1)「サ;1932年の橋→シ;1981年の橋」

(2)「ス;1932年の橋→サ;1981年の橋」

(3)「ス;1932年の橋→シ;1981年の橋」

少なくとも数が減る方の変化(サ→ス、シ→サ、シ→ス)は考えられず、またスが「1981年の橋」であることもない。


さらに言えば、一旦懸けられた橋が取り壊されることもないと思う。両時代の間には戦争も勃発しているが、関東地方に米軍が侵攻してきたわけでもないし、すでにあった橋が無くなるということはないだろう。

そうなるとサからシの変化がおかしくなる。サにおいて上流側から二つ目の◯に注目。二つの河川の合流点に位置しているが、同じ場所をシで確認してみるとそこには◯は示されていない!

さらにスからサの変化にも注目してみよう。スで上流側から二つ目の◯について、サでは同じ箇所に◯が描かれていない。ス→サの変化も不自然なのだ。

その点、最もスムーズに「橋が増えた」と解釈できるのはスからシの流れなのだ。1932年にすでに存在していた二つの橋に加え、下流側に多くの橋が建設されている。もともとの二つの橋はもちろんそのまま。どうかな?これが最も自然な変化と思われ、スが1932年の橋、シが1981年の橋と考えれこれが正解。

会話文に「1932年に橋が架かっていた地点は、川幅が比較的狭い所に限られていた」とあるが、これは上流側、さらに支流沿いのことを表しているのではないか。この河川の本流は川幅も広く橋は架けにくい。とくにサやシでは河口付近にも◯が描かれているが、これだけの大河川、河口ではその幅は極めて長いものとなっていることが想像される。1932年の時点でここに架橋するのはさすがに無理なんじゃないか。

それにしても、サが「1981年の渡船」なのだが、現代になってもこれだけの地点に渡船が残っているのがかなり意外。それだけ利根川が巨大な河川だってことなんだろうね。