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2014.12.25

「デビルズ。ノット」観ました

 http://devilsknot.jp

「デビルズ・ノット」観ました。
ありふれた言い方をすれば「考えさせられる映画」なのです。アメリカでは有名な事件なのだろうか。実際の(おそらく)冤罪事件を取り上げ、過度なセンチメンタリズムを廃し、リアリズムに徹する。エピソードの中心にいる人物ではない者の目を通し(コリン・ファース演じる私立探偵が主人公)、周辺人物を客観的に描いている。
もう一人の主人公である若い母親は、子供たちがいなくなった「喪失感」を一身に背負う。なるほど、これはまさしく「スイート・ヒアアフター」だ。アトム・エゴヤンといえば何といっても名作「アララト」なのだが、むしろ本作はあまりに「スイート・ヒアアフター」的。どんよりとした沈鬱さが全編を覆っているのです。
全然おもしろい作品ではないし、「だから何やねん?」って感じの映画ではある。社会的なメッセージが強すぎるのも好みではない。でも、何て言ったらいいのかな、ちょっとした違和感というか、不整合な感じというものがこの物語のあちらこちらに垣間見えて、居心地が悪い。そういう不思議な感覚が味わえる作品でもあるし、だからいろいろと考えるところが多いのだと思う。

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