たつじん先生の共通テスト(センター試験)地理解説!楽しく勉強していきましょう

たつじんオリジナル解説【1994年度地理本試験】

たつじんオリジナル解説【1994年度地理本試験】                   

<第1問;気候>

問1 正解は①。

ETとの会話という状況設定に驚くのだが、問題内容はそれ以上に特殊なので心して解くこと!

「大陸の西側部分の中緯度から赤道よりにかけての地域」については。具体的にアフリカ北部のサハラ砂漠を考えてみよう。この地域が少雨となる理由は「亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)」の影響。赤道付近に形成された熱帯収束帯から上昇した空気が大気圏上空を移動し、緯度20〜30度の一帯で下降気流となる。気圧が上昇し、雲が生じにくいため、少となる。(さらに気温が高く蒸発量が大きいため、乾燥ともなる)。

この様子に最も近い選択肢を選んでみよう。①に「亜熱帯高気圧」という言葉がある。亜熱帯高圧帯と同じ意味ととらえていいだろう。これが正解。亜熱帯高圧帯は季節によって移動するものの、この緯度帯においては一年中その影響下にある。「大洋上に中心を持つ」については考える必要はない。高温の時期(緯度20〜30度は、冬であっても気温は高い)、海洋上の空気は冷涼で収縮するため気圧が上がり(高気圧)、大陸上の空気はとくに高温となり膨張のため気圧が下がる(低気圧)。全体として気圧の高い亜熱帯収束帯の緯度20〜30度付近だが、細かくみていくと、とくに気圧が高いのは海洋上であり、大陸内部の気圧はさほど高くない。

問2 【2】② 【3】④

「砂漠に接する地域」のうち、「極側」は緯度35〜40度付近であり、アフリカ北部から南ヨーロッパにかけての地域。ここは地中海性気候となる。地中海性気候は、夏に少雨となり、冬に一定の降水があるのだが、この冬の降水については決して多雨ではないことが大きなポイント。「やや降水がみられる」程度に考えて欲しい。夏は低緯度側から(北半球においては南から)亜熱帯高気圧が移動し、その影響により降水がみられないが、冬は高緯度側から(北半球の場合、北から)偏西風帯の影響が及び、低気圧や寒帯前線の影響によってある程度の降水がみられる。まず、【2】に入る言葉は「寒帯前線」である。

さらに赤道側だが、こちらはギニア湾岸のサバナ気候地域。夏は赤道側から移動する熱帯収束帯によってスコールに見舞われ、冬は高緯度側から移動する亜熱帯高圧帯によって少雨となる。雨季と乾季の差が明瞭な地域。「夏の間」の雨の原因は「熱帯収束帯(赤道低圧帯)」である。

問3 正解は②。

サバナ気候にみられる熱帯草原をイメージしたらいいだろう。雨季と乾季が明瞭で、乾燥に強い樹木がまばらに分布し(疎林)、広く長草草原に覆われている。

というか、他の選択肢がデタラメすぎて、さすがにそちらを選んだらヤバいかな、と。樹木が生育できないほどの「高温」や「強風」ってどんなんだろう?そんな恐ろしい「砂嵐」が発生するものか?

問4 正解は④。

無樹木気候について考える。気候帯には「熱帯」、「乾燥帯」、「温帯」、「冷帯」、「寒帯」があり、このうち樹木が生育する樹木気候が熱帯、温帯、冷帯で、樹木の生育がみられない無樹木気候が乾燥帯と寒帯である。文章中ですでに乾燥帯であるがゆえに樹木がみられないことについては言及されているので、[5]では寒帯の状況について説明すればいい。寒帯は、ツンドラ気候や氷雪気候が含まれ、北極海沿岸やグリーンランド、南極大陸が該当する。その説明となっている選択肢は④である。

①〜③の選択肢はいずれもデタラメ。とくに①の「強い雨」により樹木がみられないというのはさすがにメチャクチャ。冷静に文章を読めば、確実に解答できるよ。

<第2問;川のつくる地形>

問1 正解は②。

Xから数えていってYは8本目の等高線の上になる。等高線間隔が10mであるので(縮尺が2万5千分の1であることは問題文の中で説明されている)、80mとなる。

問2 正解は③。

図中には広く扇状地が発達している。Xは扇央の上部、Yは扇央の下部。いずれも目の粗い土砂型移籍し、緩やかな斜面を形成している。水はけがよく、水田としては利用しにくいが、畑や樹園地となりやすい。選択肢①と②の「粘土」は目の細かい土砂であり、これは三角州など河川の下流側に堆積するもの。扇状地に堆積するものは、目の粗い砂利などの「礫(レキ)」である。まず選択肢を③と④に絞ろう。

さらに、上流側のXと下流側のYだが、上流から大きな土砂が流れ落ちてくる様子を想像しよう。とくに目の粗い土砂はX付近で止まってしまい、その場に堆積する。それより目の細かい土砂だけが下流側へと流れていくのであり、Yにおける土砂はXより目が細かいと考えるべきだろう。③が正解。

問3 正解は③。

図中「井田川」は天井川である。等高線が下流側に凸になって張り出しているのがわかるだろうか。「井」と「田」の間を走る等高線がわかりやすい。河川より、周囲の地形の方が低くなっている。また、河川の流れが細かい点によって表現されているが、これは表面を水流がみられない水無川。これも天井川にはよくみられるパターン。

天井川は、人工的な地形でもあり、自然的な地形でもある。洪水を禦ぐために河川の周囲に土を盛り上げ、土手を作る。しかし、この土手の間に土砂が堆積することによって、河床も盛り上がり、周囲より高い地形となってしまう。正解は③である。

他の選択肢では①と②に注目。①では「地殻変動」とあるが、扇状地そして天井川は土砂の堆積によって形成されるもので地震のような地殻変動は伴わない。同様に②の「侵食」も堆積の反対語であり、扇状地や天井川の

キーワードにはならない。

問4 正解は③。

「深く冠水」するということは、要するに「最も低い土地はどこか」ということ。等高線から判定して、AやBの土地は高い。とくにAは集落、Bは畑となっており、周囲よりやや高い地形であることがわかる。さらにDも、等高線はみられないものの、集落となっており、やはり周囲よりやや高い地形となっていることがわかる。河川の周囲におけるこうした小高い地形は「自然堤防」である。目の粗い土砂からなり、水はけが良いので、浸水を防ぐことを目的に集落が立地しやすい。

低地となっているのはCのみであり、ここが最も深く冠水する。

問5 正解は①。

等高線がまばらにしかみられず、しかも「10m」という低さであるので、ここが低平な地形であることがわかる。

さらにBの北側、Aの南側、Dの北側を走行する湾曲した低地の存在に気づくだろうか。こうした低地では一般に河川は蛇行し、この河川もかつては曲がりくねった流れ方をしていたと考えられる。それが、人工的に土手(堤防)が建設され、流路が直線化されたのだが、かつて蛇行していた河川の一部が土手の外側に取り残され、湾曲した水域であり「三日月湖」となり、さらにそれが干上がることにより「旧河道」とよばれる低地となった。それがこの地形図でははっきり視認できるのだ。

正解は①。「勾配は緩やか」であり、かつて「蛇行」していた。Bは畑となっていることからわかるように水はけの良い土地であり(自然堤防なのだ)、目の粗い土砂すなわち「砂質」から成り、逆にCは水田であることからわかるように水はけが悪く、こちらは目の細かい「泥質」であることが想像される。

本地形図によって、河川(というかもともと河川だった部分。旧河道)の周囲に自然堤防が発達していることを確認しよう。目の荒い土砂が堆積し、高さ数メートル程度の小高い土地が形成されている。周囲の低湿な地形とは明らかに土地利用が異なっている。

<第3問;モンスーンアジアの農牧業>

問1 正解は④。

茶の上位生産国としては中国とインドがあるが、スリランカを知っておくと他との区別がしやすいと思う。表にはないが、近年はケニアでの生産量も増加している。

①;カカオはコートジボワールやガーナなどギニア湾岸の低地国。

②;コーヒーはブラジルやベトナム、コロンビア。熱帯亜熱帯の高原で栽培される点で茶と共通しているが、栽培国は異なっている。

③;サトウキビはブラジルが首位。バイオ燃料としての需要が拡大している。

問2 正解は①。

水牛が取り上げられたという点において、センター史上かなり珍しい問題。

図で示された範囲は湿潤地域であり、乾燥気候に適応する羊やラクダは除去。またイスラム教国であるインドネシアなどが含まれているため、豚も不敵。消去法で水牛が残る。使役用や搾乳用として利用価値が高い。

問3 正解は【13】が④、【14】が⑤

ア;資源産出に特徴がある。東南アジア・南アジア唯一のOPEC(石油輸出国機構)加盟国であるインドネシア。合板にも注目しておこう。環境保護のために、森林については国による管理がなされており、とくに原木による輸出は制限されている。国内で合板に加工(これにより、製材業も発達することになる)してから輸出されている。また、人口稠密である首都ジャカルタが位置するジャワ島(この島だけで人口が1億人を超えている)から、他の島へと人口を移住させるトランシミグラシ政策も行われている。

イ;「バナナ」からフィリピンを連想すればいい。フィリピンは最初はスペイン、その後はアメリカ合衆国の植民地となっている。スペインの影響で宗教はカトリックが多く、アメリカ合衆国の影響により公用語の1つが英語となっている。スペイン植民地時代に始められた大土地所有制が一部に残存している。

問4 正解は③。

消去法で考える。

①;プランテーションは欧米の資本家が開いたもので、最初が「民営」。やがて独立などにより、プランテーションが位置する国のものとなり「国有」となる。

②;天然ゴムは、カカオや油ヤシと同様に、とくに高温多雨な自然環境を必要とする。熱帯の低地が栽培地域。

④;天然ゴムの原産地は新大陸。ブラジル北部のアマゾン低地である。

よって③が正解。マレーシアは当時イギリスの植民地であり、アマゾンから持ち込まれた天然ゴムがイギリス人の資本家の開いたプランテーションによって栽培された。

問5 正解は③。

①;華中とは長江流域で、日本の本州と同じような気候がみられる。シャンハイなど。三期作(米を一年間に三回作付けする)はみられない。なお、中国の華南(コワントン省など。ホンコンが位置)では二期作が行われ、インドネシアのジャワ島では三期作がみられる。

②;アジアは全体的に土地生産性の高い地域であるが、その中でも差異は大きい。とくに土地生産性が高いのが中国・韓国・日本など東アジア。肥料や農薬を多く用い、品種改良も進む。一方で、東南アジアや南アジアの土地生産性はさほど高くなく、とくにタイの値は低い。灌漑設備の普及が進まず。一部に浮き稲など伝統的で収量の不安定な品種の作付けも行われている。

④;ジャワ島は米作地域であるが(だからこそ人口が多いのだ)、山がちな地形で山地斜面に多くの棚田が開かれ、年間に何回も作付けがなされている。「デルタ」のような低地に「棚田」が開かれるのはおかしいだろう。

以上、消去法により③が正解。

<第4問;イギリスの工業と都市>

問1 正解は②。

「産業革命」の発祥の地としては、イギリス中部のランカシャー地方が重要。イギリス本島を縦断するペニン山脈の西麓に位置し、偏西風の風上側斜面に当たるため降水量が多い。湿った気候を利用して綿工業が成立した。湿度が高いと、綿の繊維が伸びるため、その加工には有利なのだ。代表的な都市はマンチェスター。近代以降に成長した工業都市として重要。

他の選択肢は全くの誤り。

問2 正解は②。

大量に安価で輸送できる手段として船舶は有利。時代(18世紀)を考えると、他の選択肢は不適当だろう。また、パイプラインは原油や天然ガスを輸送するものであり、(原料の)綿花や(製品としての)綿織物は輸送できない。

問3 正解は④。

鉄鋼業は内陸部の原料産地から、輸入に適した臨海部へと立地移動。世界中でみられる傾向だが、もちろんイギリスにも当てはまる。

①;産業革命の時期は原料立地型の鉄鋼業。石炭産地を指向して製鉄所が立地する。

②;鉄鋼業は初期は、鉄鉱石から銑鉄をつくる銑鉄工場、銑鉄を鋼鉄に加工する鋼鉄工場の2つの過程を経ていた。これらを1つにまとめた銑鋼一貫工場が誕生するのは、現代になってから。

③;石炭は鉱石ではないので、ミネット「鉱」という言い方はおかしい。ミネット鉱はフランスで採掘された鉄鉱石だが、特殊な知識なのでノーマークで構わない(というか、私も記憶が不鮮明・苦笑)。

問4 正解④。

イギリスにおける製造業は停滞し、鉄鋼生産も多くない。④がイギリス。

日本が重要で、②に該当。かつては生産量が少なかったが、高度経済成長)1960年代)に大きな伸びを示していることに注目。ただし、オイルショック後の1970年代には横ばいとなっている。

③がアメリカ合衆国。1980年代の鉄鋼不況の際に大きく値を下げた。

①がソ連だが、現在は存在しない国なので参考にならない。

問5 正解は②。

ロンドンの開発については、「外側の開発」と「内側の開発(再開発)」を分けて考えること。

・「外側の開発」・・・20世紀前半から中庸。ロンドンの過密化を禦ぐために、郊外に多くのニュータウンをつくった。ニュータウン内に職場(工場など)をもうけ、職住近接を実現。市街地の無秩序な広がりを禦ぐため、都市の外側を緑地帯(グリーンベルト)で囲んだ。

・「内側の開発(再開発)」・・・20世紀後半から21世紀。ロンドン都心付近の旧港湾地区ドックランドは荒廃しスラム化した。再開発によってっ近代的な街区に再生し、オフィスや商業施設、レジャーランドやマンションが集まる地区となった。

以上より、「外側の開発」に無関係なのは②である。

<第5問;日本の村落と都市>

問1 正解は

①;図中に等高線が多くみられ、傾斜地であることがわかる。干拓地は沿岸に堤防をつくり、内側を排水して造成された泥地で、水田として利用される。干拓地ならば平坦な土地になるはずで。傾斜地は適合しない。

②;中央を横断する道路に沿って、町村界(—・—・—・—・—)の記号がみられる。

③;茶畑の土地利用記号はみられない。

④;図中に針葉樹林が整然に並んだ列がいくつもみられる。こうした形は、防風林(砂浜海岸なら防風林、日本海側の豪雪地帯なら防雪林)である。

⑤;散村である。

問2 正解は①。

図中に示されているのは、屯田兵によって開拓された土地。「東十線」のように方位と数字を組み合わせた道路の名称がみられる。四角形の地割りによる耕地、散村が特徴。

この屯田兵による開拓方式(屯田兵村)は、アメリカ合衆国中西部で実施されたタウンシップ制に範をとったもの。政府が四角形の耕地を用意し、入植者を募る。タウンシップ制では、各農家に半マイル四方(0.8km四方なので、0.64km2の面積)の土地が与えられた。

問3 正解は③。

なんとも言えない問題なのだが。。。左手に船が見えるので、港が正解なんだろうね。沿岸が階段状になっているのは、なるほど、潮の干満に対応しているのだろう。

問4 正解は④。

川の流れ方でみるしかないだろうね。わかるかな〜

問5 正解は④。

CBD(中心業務地区)は都心部に形成される。都心部は面積が限られ、広大な土地を必要とする工場施設は立地しにくい。

問6 正解は③。

郊外における虫食い状の乱開発によってさまざまな弊害が生じ、これをスプロール現象という。市街化調整地域の設定やニュータウンの建設などによりこれは防がれてはいるが、一部では生じているところもある。

①;「世界都市」である東京への一極集中は加速化している。

②;いずれの都市も港湾に接し、臨海部は都心の一部であるが、こうした地域が再開発される場合、工業要地にならない。高層ビルが建設されオフィスやマンション、人が集まりやすいことから商業施設や遊興施設など。

④;「移動するのは若者である」という大原則。新しい住宅地の住民は若年層である。高齢者は転居せず、古い街にとどまる。

<第6問;アフリカとアングロアメリカ>

問1 正解は③。

ウはサヘル地帯に位置し、ステップ(草原)が広がる。熱帯雨林ではない。アフリカ大陸の最西端(ちょっと突き出した岬になっているのがわかるだろうか)を含む国がセネガルであり、そこから東へと帯状に伸びるのが「サヘル」である。サハラ砂漠の南縁に接するステップ地帯であり、20世紀後半以降、植生喪失による裸地化(いわゆる砂漠化)の被害が生じている。緯度でみれば、北緯10〜15度程度、国をみれば先述のセネガルに加え、マリ南部、ニジェール、ナイジェリア北部など。雨季である夏にまとまった雨はあるが、全体としては乾燥した気候である。

①;アフリカ大陸は全体としては安定陸塊(古大陸ゴンドワナランド)であるが、北西端のアトラス山脈は新期造山帯、南東端のドラケンスバーグ山脈は古期造山帯、

②;異なった気候環境を流域に含む河川が外来河川の定義だが、単に「乾燥地域を流れる河川」と考えていい。ナイル川やニジェール川はその例。

④;コンゴ民主南部からザンビアにかけての地域には銅山が多く分布し、カッパーベルトと呼ばれている。世界最大の銅鉱床の1つ。

問2 正解は④。

写真は水田における田植えの様子。④のマダガスカル島は、降水量の多い東岸地域を中心に(貿易風の影響で島の東部で降水量が多い)米作が行われている。東南アジアから渡ってきたマレー系の住民が居住する。

問3 正解は、Pが③、Qが⑤。

Pがリビア、Qがケニア。候補の⑤か国のうち、リビアとアルジェリア、ナイジェリアの3か国がOPEC加盟の産油国である。ただし、それぞれ旧イタリア植民地、旧フランス植民地、旧イギリス植民地である点に注意。

①はコートジボワール。ギニア湾に面する熱帯国でカカオの栽培がさかん。旧フランス領。

②はナイジェリア。原油モノカルチャーの国であるが、熱帯雨林を国土南部に含み。カカオ豆の生産も多い。

③はリビア。同じく産油国であり、旧宗主国イタリアが主な貿易相手。

④はアルジェリア。産油国であり、旧宗主国であるフランスとの関係が強い。

⑤はケニア。高原のやや涼しい気候を利用して茶の栽培がさかん。旧イギリス領。

問4 正解は④。

アの地域はいわゆるメガロポリスである。ボストンやニューヨークなどの大都市が高速道路や鉄道によってつながれ、経済や産業の中心地となっている。

①は正文。ボストンやニューヨークは港湾を有し、古くからヨーロッパの移民を迎え入れていた。

②も正文。まさにメガロポリスである。

③も正文。メガロポリスのように都市化が進み、人口密度も高い地域において行われる農業形態は園芸農業。高度に土地集約が進んだ農業形態で、野菜や花卉、果実、肉類などが商業的に生産され、都市へと供給されている。穀物の栽培はみられない。

④が誤文である。自動車産業の中心であるデトロイトは五大湖に接する。航空機産業の最大の中心地は太平洋岸北部のシアトル。メガロポリスは特筆すべき工業地域ではない。

問5 正解は①。

イはカナダの広い範囲を占め、現在は冷帯気候がみられ針葉樹林(タイガ)が分布している。かつて(最終氷期。おおよそ数万年前)大陸氷河(氷床)に覆われ、土壌はやせている。①が誤り。北米五大湖が氷河の作用によってつくられたことを知っておくといいだろう。北極海沿岸からカナダ、そして五大湖まで大陸氷河は及んでいた。

問6 正解は③。

ウの地域はカリフォルニア州。サンフランシスコやロサンゼルスが位置し、地中海性気候がみられる。「乾燥気候」ではなく、まず③は誤り。

さらに沿岸を流れるのは寒流であるカリフォルニア海流。①も誤り。

正解は②。環太平洋造山帯に含まれる不安定な地盤で、この地域を縦断するサンアンドレアス断層はプレートのずれる境界で、巨大地震の震源になったこともある。付近には火山も存在。よって④は誤り。

①も重要。カリフォルニア州の沿岸は、寒流であるカリフォルニア海流が南下し、夏の気温は低く、降水量も全体的に少なめ。

問7 正解は③。

北部では春小麦(秋に収穫)、中部では冬小麦(初夏に収穫)の栽培が行われる企業的穀物農業地帯である。南部のテキサス州では灌漑(センターピボット農法など)によって綿花も栽培される。西部のグレートプレーンズでは降水量が少なく牧草地が広がり、企業的牧畜地域として肉牛の放牧がみられる。中央のカンザス州の周辺では、ロッキー山脈から吹き下ろした風とメキシコ湾から入ってきた風がぶつかり、トルネード(竜巻)が発生する。

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