8月からの過去問へと取り組み(反復演習)

<9月以降の学習(さらに過去問の反復演習)>

 

「過去問は覚えるもの」ですので、反復演習によって完璧にマスターしてしまいましょう。

 

例えば、「8〜9月」で一回目の演習を終えたとしたら、「10〜11月」で2回目の演習(この際は解説をみながら内容を理解してください)、「12月」で3回目の演習(ここでしっかり満点をとること)、「1月前半」で4回目の演習(最終チェック)です。

 

過去問集は4冊買ったらいいと思います。赤本や青本、黒本、白本などいろいろありますよね。夏の段階で適当に4冊(同じものでも構いません)を購入してください。

 

問題を解く時は直接書き込んで。わざわざノートやルーズリーフに答えを書くのはちょっと面倒ですよね。時間と手間の節約のため、どんどん書き込んでしまえばいいのです。そこに思考の過程なども書き加えておけば、後から見直す時にもわかりやすいですよ。

 

いちいち買うのがもったいないなと思う人もいるかも知れませんが、本当にもったいないのは時間と手間です。多少のお金で時間と手間がかかるストレスを取り除くことができれば「おいしい」と思いませんか。「タイム・イズ・マネー」ならば「マネー・イズ・タイム」でもあるのです。そもそも共通テスト(センター試験)過去問集は高いものではありません。

 

また9月以降はメイン科目の勉強が忙しく、地理にまとまった時間は取れません。ちょっとしたスキマ時間を利用して勉強を続けましょう。過去問集を一冊持ち歩いて、いつでもどこでも勉強できる体勢をつくっておくのは大切です。

 

また、「社会科科目は秋からで大丈夫」という人がいますが、これは厳禁です。秋という受験にとって最も大切な時期に地理のようなサブ科目に時間を使ってはいけません。あくまでメイン科目にしっかり時間を使い、余った時間を活用して地理の学習に当ててください。例えば60分間の自習時間で英語の予習が50分で終わってしまったため、残りの10分間を地理に使うと

いったように。とくに地理は「遊び」の要素もある科目ですから、英数で疲れた頭を癒やすリフレッシュタイムにもなりますよ。

 

もう一回整理しますね。

 

8〜9月・・・一回目の演習。時間を計ってゆっくり解く。丸付けだけして、細かいところは気にしない。

 

10〜11月・・・二回目の演習。ここでは解説を用いて分析を進めましょう。10回分で50〜60の大問があります。1日に1つの大問の研究をしていけばちょうど終わりますよね。

 

12月・・・三回目の演習。2日に一回のペースで演習しましょう。もう

問題は覚えていますよね?満点とってください。

 

1月前半・・・四回目の演習。1日に一回のペースになります。簡単に解き直すだけで構いません。感覚を忘れないよう、最終チェックです。

 

どうでしょうか。一年間の流れはこういった感じです。さほど難しくありませんよね。合言葉は「早く、そしてゆっくり」です。取り掛かりを早くして、ゆっくり進んでいけば、ストレスなく気楽に勉強を進めることができます。焦るから気持ちが追い込まれるのです。早めに受験勉強をスタートして、のんびり「歩いて」行きましょう。

 

くれぐれも「がんばって」はいけませんよ。マイペースで、しっかり睡眠と栄養をとって、毎日の学習を積み重ねてくださいね。無理したって頭に入るわけありませんよ。じっくりしっかり体内に取り込み「消化」していくのです。地理は総合科目ですので、点数はすぐには上がりません。4月から取り掛かり、秋に点数が上がるイメージで一年を過ごしましょう。