2015年度地理B本試験[第1問]問1 解説

第1問 冒頭は今回も自然環境に関する大問で幕開け。問1が大地形、問2が風系の移動を意識した降水量、問3が気温年較差、問4が土壌と実にオーソドックス。問5がやや特殊だが解けない問題ではない。問6で再び定番問題。難しいのは問3だと思うが、問2や問4などツボを押さえた良問が並び、確実に得点源として欲しいところ。


問1 [インプレッション] オーソドックスなスタート。冒頭の問題が大地形に関するものであることは非常に多く、今年もその例にもれない。ただ、ちょっとだけ「玄武岩」が気になるんだな。これ、おいしいスパイスになっているね。

[解法] 大地形の分布はそのまま出題されるので、覚え得。Aのアラスカ南部は新期造山帯の環太平洋造山帯に含まれる地形で、地震が頻発。オーストラリアを除く太平洋外周ぐるっとが新期造山帯であることをぜひ知っておこう。ちなみに環太平洋地域には火山も多く、アラスカにも当然火山が分布しております。Aがウに該当。
Bはウラル山脈。名前を知っておいてもいいかも。日本からみて、シベリアの「裏」にあるって感じで(笑)。非常に巨大な山塊で、古期造山帯の地形。今から2〜3億年前の古生代に造山運動を受け、その後は長期間の侵食によって標高の低い丘陵状の山脈になった。地震も起きないし、当然火山もない。Bがイ。
残ったCがアになる。南アジアは、北部(チベット高原やヒマラヤ山脈など)が新期造山帯(こちらはアルプスヒマラヤ造山帯というのです)であるのを除けば、安定陸塊であり、古い時代に形成された地盤である。地震も発生しない(なお、火山に関しては、北部の新期造山帯であるヒマラヤ山脈やチベット高原も含め、存在しない。これに関する話題は第1問問6で登場)。
ただ、ここで一つおもしろいキーワードがあるんだよね。それが「玄武岩」。インド半島西部には玄武岩の風化土壌であるレグール土が分布しており、おそらくそのことを言っているのだろう。「インド半島=玄武岩」という組み合わせも確実に押さえておく。
(発展)玄武岩って実は火山岩の一種なのだ。つまり、現在はインド半島には火山はみられないものの、かなり古い時代には火山が存在していたっていうことなんだろうね。インド半島は安定陸塊のゴンドワナランドであり、プレート境界ではない。おそらくハワイ諸島と同様に、プレートの中央部に形成された火山(ホットスポット)なんじゃないだろうか。この辺りは専門家に聞かないとわからないですが。

[アフターアクション] 大地形は覚えるだけ。安定陸塊、古期造山帯、新期造山帯の分布をおおまかでいいので知っておこう。中学校レベルの知識で十分で、楯状地や卓状地、構造平野などの特別な地形については知る必要はない。実は今回ウラル山脈は、本試験では初登場だったのだ。だからちょっと気にはなるんだけどね。ウラル山脈は古期造山帯であるんだけど、石炭より鉄鉱石の産出に特徴がある山脈なのです。

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