2015年度地理B本試験[第3問] 問1

第3問 都市についての大問。最近のセンター試験ってとくに都市ジャンルが強調されているんだが、本年はとくに他の大問にも都市に関する問題がちょこちょこみられる。最重要ジャンルなのだな。とはいえ、難しい都市名は出ないので、過去問をしっかり研究して、そこで登場したものについてしっかり頭に入れておくこと(地図帳をやみくもに眺めるのは最も効率の悪い勉強方法だぞ)。

問1 [インプレッション] やっべー、ハンブルク出てるよ!!!ハンブルクなんてマイナーな都市(いちおう過去に出題例ははあるけど)普通は授業で扱うわけはない。でも、実はこの都市、冬期講習でしっかりしゃべっているんだわ。エスチュアリーを絡めて。というのも、冬期講習の間に観た映画「誰よりも狙われた男」の舞台がハンブルクで、いや、この映画はマジ傑作!あんまり感動したんで、この映画の話を授業中にしたわけだ。すごいなっ、ジャストミートやん。「ハンブルク=エスチュアリー」だけわかればこの問題は解けた。

[解法] 河口地形って最近すごく重要視されているような気がする。とはいえ、河口地形とは言っても、三角州(デルタ)と三角江(エスチュアリー)だけだけどね。エスチュアリーは日本には存在しなけれど、ヨーロッパには多い。河口付近が沈降し、水深が十分であるために天然の良港となる。イギリス南部テムズ川とロンドンの組み合わせが最もメジャーではあるけれど、ドイツ北部エルベ川とハンブルクの組み合わせも実は重要(過去に出題例あり)。このことから①が正解。
なお、ヨーロッパで最も有名な川であるライン川については河口が三角州(デルタ)になっているので注意しておこう。
他は、②がベネチア、③がカイロ、④がベルゲン。ベルゲンってノルウェーの都市でフィヨルドに面する。「両側を急斜面に挟まれた入江」がフィヨルド。

[アクターアクション] エスチュアリーって大事だよね。出題も多い。以下のものをチェックしておこう。
・テムズ川(イギリス南部)・・・ロンドン
・エルベ川(チェコからドイツ)・・・ハンブルク
・セントローレンス川(五大湖からカナダ)・・・ケベック
・ラプラタ川(アルゼンチンなど)・・・ブエノスアイレス・モンテビデオ