2015年度地理B本試験[第6問]問2 解説

問2 [インプレッション] かつて似たようなネタが出題されたことがあって、そちらは難しかった。でも本問は簡単なんじゃない?あくまで一般常識のレベルで解いてほしい。地理力うんぬんではないね。

[解法]高緯度であるだけに太陽高度は低いし、決して太陽光発電に向く緯度帯ではない。さらに地球は地軸を傾けた状態で太陽の周りを回っているので、緯度が高い地域では(夏は昼が長くなるけれど)冬は昼が短くなって、やはり太陽光発電には不都合。雪だって多いかもしれない(内陸部だからそうでもないのかな。でも全然降らないってことはないでしょ)。太陽光発電が北海道で有効とは思えず、①が誤りとなる。
②〜④はいずれも雪対策。信号機が横向きだと雪が上に積もってしまうので、雪国では縦向きが一般的。雪で道路の境界がわからなくなってしまうので、上に標識を示している。深い積雪があっても大丈夫なように、そもそもの取り付け口を上方にしている。っていうか、やっぱ富良野って結構雪降るんや。いや、降るっていうか、融けない(日本で一番寒い地域だからね)から降った分だけ積もっていくってことなのかな。凍えるね〜。

[アフターアクション]こうした「当たり前」の問題をしっかり解くっていうことが大事。知識が問われているわけではない。生活そのものが問われており、それに想像力をもって応えよう。
それはそうと、ボクのように雪の降らない地域で生まれ育った人間には、雪の脅威は想像できない。以前、北陸地方に行った時に信号機が縦向きですごくびっくりしたことがある。で、そこの生徒に「普通は信号機は横向きやねんで」って言ったら、思いっきり嘘つき呼ばわりされた(笑)。それだけ、縦向きの信号機が当たり前ってことなんでしょう。すごいな。