2013年度地理B追試験[第5問]解説

<2013年度 地理B 追試験 第5問>

 

[25][インプレッション]変わった問題だが、これぐらいは知識問題として解けるかな。

[解法]サバナ(サバンナ)とは熱帯草原のことで、緯度10度付近の低緯度一帯にみられる植生。アはサバナが該当。

1990年代に深刻な内戦が生じてコンゴ民主をはじめとする周辺国へと多くの難民が流出した国はルワンダ。ツチ族とフツ族の対立。正解は②。

[ひとこと]こうしたベタな問題もいいのかな。知識問題だけど、知識問題だからこそ簡単っていうことだよね。

 

[26][インプレッション]あれ、さっきも熱帯低気圧ネタがあったよね。

[解法]カリブ海地域など北アメリカ周辺の熱帯低気圧はハリケーン。aは正文。

イラン高原はアルプスヒマラヤ造山帯に含まれる新期造山帯。bは誤文。正解は②。

 

[27][インプレッション]十分に予想された範囲の出題ですね。決して難しくない。というか旧ユーゴに関する事例はマストアイテムですよ。

[解法]旧ユーゴスラビアは、クロアチアやボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビアなどによって構成されていた。クロアチアを含む西部地域(イタリアに隣接)はカトリックが多く、セルビアなど東部地域(ギリシャやブルガリアに隣接)は東方正教徒が多い。ボスニア・ヘルツェゴビナなど中部にはイスラム教徒が多数を占める地域もある。

「プロテスタントの多いクロアチア」を「カトリックの多いクロアチア」に変更しよう。プロテスタントはイギリスやドイツなどゲルマン民族に信者が多く、地中海沿岸地域にはみられない。

[ひとこと]ユーゴは問われるね〜。最近コソボも独立しているし、重要性は高いと思う。

一応一覧にしておきました。

 

 

民族

宗教

 

スロベニア

スラブ系

カトリック

 

クロアチア

 

ボスニア・ヘルツェゴビナ

イスラム

 

東方正教

セルビア

 

モンテネグロ

 

マケドニア

 

コソボ

アルバニア系

イスラム

 

 

「3つの宗教」が混在するボスニア・ヘルツェゴビナ。それがゆえに凄惨な内戦が勃発してしまったのだ。悲劇の国。

 

[28][インプレッション]自然地理とホイットルセー農業区分が重要なわけですね。

カについて。「サンゴ礁」からオーストラリア。北西部のグレートバリアリーフでしょう。サンゴ礁は第1問のモルディブでも登場。

クについて。「プランテーション」農業は、ホイットルセー農業区分の一つであり、熱帯・亜熱帯で営まれる商品作物の単一栽培。欧米諸国が植民地に大農園を開いた。「熱帯林」をキーワードにしてもいい。イタリアは熱帯でもないし、植民地にもなっていないので除外。コスタリカが該当。正解は③。コスタリカは初登場だが、中米の熱帯国。

[ひとこと]文章を読むとかえって迷う。キーワードだけ拾っておく。なお、キのイタリアの「水没」する文化遺産はベネチアのことでしょう。沿岸の砂州に都市が築かれた運河の街。2003年地理B本試験で出題例はある。

 

[29][インプレション]この第5問って全体的に地理Aっぽいんだが、もしかして地理Aとの共通問題?国際条約って地理Bの本試験では出題例はない。追試験では昨年ワシントン条約が問われたように、そこそこ出題されるんだが。

[解法]「ラムサール条約」は湿地環境の保全に関するもの。湿地に集まる渡り鳥や独特の生態系を守っていこうというもので、日本では北海道の釧路湿原が有名(それ以外にもすごくたくさんあるんだけどね)。酸性雨とは関係ない。

 

「ひとこと」国際条約はノーマークでいいと思うんだが。中学レベルの一般常識の範囲で知っておいたらいいよ。貴重な野生動物の売買を制限するワシントン条約、二酸化炭素の削減に関する京都議定書ぐらいかな。それから環境問題ではないけれど、EUを成立させたマーストリヒト条約。

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