2009年度地理B本試験[第2問]解説
2009年度地理B本試験[第2問]
06がリエさん、07がカナさん、08がマミさん、09がミキさん。どうだ?パターンは見えたか?
僕としては問1が解きにくかった。それから問2はちょっとセオリーから逸脱して考えないといけないので、かなりの難問だったはず。おもしろい問題は問5。時間はかかるけど、計算してしっかり考えれば絶対に解ける!
2009年度地理B本試験[第2問]問1
[講評] 問題としては奇をてらったものではなく、実にオーソドックスなもの。地形図ではなく(地形図っていうのは、50000分の1か25000分の1なので)、地勢図(こちらは200000分の1の縮尺でより広い範囲を表す)が登場している点が珍しいが、それにしても初めてのことではない。とはいえ、実はこの問題、実に「解答しにくい」のだ。ホント、ポイントになる箇所が判別しにくい。僕は解答をみないでこの解説を書いているんだけれども、もしかしたら僕の勘違いかもしれない。間違ってたらゴメンです。。。
[解法] 1;ラグーン(潟湖)の判定。ラグーンとはかつて海だった部分が、砂州によって海と切り離されてできた湖のこと。昔は弓ケ浜半島っていうのはなかったんだろうね。日本海から現在の中海があるエリアまでが全て海になっていた。しかし湾の手前に砂が堆積し、やがて弓ケ浜半島として成長し、かつて湾だった部分は海から切り離された。それが中海なのだ。文章中に弓ケ浜半島については「砂州であり」と示されているので、これは疑うことはできない。中海が砂州によって切り離された湖であることも確実で、すなわち潟湖である。正文。
2;三角州とは、河川のもたらす土砂(その多くは粒の目の細かい泥や粘土である)によって浅い海底が埋められてしまい、陸化するものである。飯梨川の河口付近の地形を観察。ずいぶんと湖の方へと出っ張った「カラスのくちばし」のような形をしているではないか。これが「三角州」。もともとは「赤江」と書かれている辺りまでしか陸地がなかったのではないか。それが土砂の運搬と堆積によって陸地の部分が次第に広がり、現在の位置にまで前進した。まさにそれが三角州なのだ。三角の形にこだわることはないよ。
3;これが問題なんだわ。陸けい島とは砂州など砂の堆積地形によって他の陸地とつながってしまった、かつて島だった部分。実はセンター試験の地形図問題ではこの陸けい島が扱われることが非常に多く、その具体例については関連問題の項目で。で、問題の「大根島」だけどどう思う?君たち?
たしかに大根島は他の陸地とつながっている。でもそれはどうやって?砂の堆積地形ではなく、道路によって!海をまたぐ橋を建設し道路が敷設され(瀬戸大橋みたいなもんだね)、それによって対岸と連絡しているだけだ。道路の下に砂州があるわけでもないよね。これ、陸けい島にみえるけど、陸けい島ではないよ。橋でつながってるだけで陸けい島になるんなら、四国は大きな陸けい島だわな(笑)。
そもそも「島」である時点で陸けい島ではないんだけどね。陸けい島は他の陸地とつながっているのだから、実際には島ではなく、半島になっているはず。だから「島」なんていう地名が付けられるケースはほとんどないとは思うんだよね。
どうかな?橋(道路)を見るだけでも判定できるけど、さらに「島」という地名がトドメを刺している。これは陸けい島ではありません。単なる島です。誤文。正解。
4;リアス式海岸って、結局は複雑な入り江のことだよね。もちろん正解。ちなみに、リアス式海岸とフィヨルドを地図から読み取るのはなかなかしんどい。両方とも複雑な海岸線だし。でも日本にそもそもフィヨルドはないのだから、島根半島の北岸もフィヨルドの可能性はなく、間違いなくリアス式海岸。ノコギリの歯のようにギザギザしているよね。
[最重要問題リンク] 「陸けい島みたいだけど実は陸けい島じゃない」っていう地形がみられる問題がある。それが03B追第5問問3図2。二ツ亀島ってあるよね。これは独立した島であって、陸けい島ではない。陸けい島っていうのは、実は島ではなくて、完全に陸地とつながっているもの。むしろ半島というべき。陸けい島の例としては06B本第2問図1の函館山がある。
二ツ亀島を観察。陸から砂の堆積地形がイカの足(?)のように伸びているよね。砂の堆積地形っていうか、「砂浜海岸」の記号であることだけ目で確認しておいて。こうした砂の堆積地形を「砂州」というのだが、この砂州が途中で切れていることに注目。陸地と島が完全に結ばれているわけではないのだ。ただし、さらによく見てみると、点線や点々によって砂州と二ツ亀島が結ばれている。
[関連問題] いずれも重要な地形なので、過去問の地形図を用いて確認していこう。
選択肢1について。潟湖(ラグーン)とは浅い入り江が、砂の堆積物によって外海から切り離されたもの。03B追第5問問4図4がわかりやすい。かつては加茂湖は一つの湾だった。それが砂州(市役所などがみられる、両津市の中心市街地が現在は広がっている)によって外海と区切られ、湖となった。
03B本第5問問4図3参照。Rと書かれている内側の水域も潟湖。
選択肢2について。この形の三角州ってあまり出題例がないんだよね。イマイチかもしれないけど、94本第2問図1を参照してください。全体的には扇状地だけれども、最後の井田川の河口を観察。ちなみにこれは海ではなくて、湖なんですが、この浅い湖底に向かって上流から土砂が流し込まれ、現在は砂の堆積した陸地となっている。河口の先がちょっと出っ張りになっているのがわかるかな。砂浜海岸となっており、川の流れは点線(つまり地表面を河川水が流れていないということ)。これ、三角州なんだよね。河川の運んだ土砂が河口付近の湖底に堆積することで、新しい陸地となっている。どうかな、本問の方と同じような感じだよね。
さらにこれもイマイチなんだけど、02B本第2問問2図2参照。1890年代の図の方がわかりやすいねんけど、とりあえず釧路川の河口を見てください。ちょっと海の方に突き出しているよね。これも三角州。河川が土砂を運搬し、堆積する作用によってこのような地形が生じたことを理解しよう。「三角州=河口」が絶対的な条件なのだ。
選択肢3について。陸けい島って結構多いんだよね。上でも述べた03年の問題以外にもいくらでもある。
03B本第5問問4図3にも三角州がある。Rの潟湖へと入り込む河川がいくつもあるんだけど、いずれも河口部分がふくらんでおり、三角州が形成されていることがわかる。ちなみに、三角州が外海にできていると波が激しいので、すぐに侵食されてしまうことも多いのだが、このように湖に入り込む河川が作る三角州の場合には、波の作用が少ないため、比較的スムーズに三角州が成長するんだな。「湖にあるから三角州じゃない」なんて思わないように。むしろ湖にこそ三角州は形成されやすいのだ。
00B追第4問図1参照。坂手湾と内海湾を分かつように突き出した岬は陸けい島。3つの島が砂州によって連結され、一つの陸地となっている。問1の図2で、それを遠くからみた風景が表されているので、陸けい島のイメージがつかみやすい。
選択肢4について。リアス式海岸そのものが地形図で問われたケースは少ない。地形図問題に限定せず、リアス式海岸の問題を取り上げよう。
04B追第1問問4参照。リアス式海岸が典型的にみられる三陸海岸の説明。リアス式海岸は「上空には強く、海底には弱い」。周囲が山なので台風のような強い雨風には防御力を発揮する。上からのディフェンスは強い。しかし「海底からのエネルギー」すなわち津波については「湾が奥に向かって狭くなっているために」湾奥の一点に力が集中し、とんでもない高波となってしまう。津波被害がリアス式海岸で多い理由。
02B本第1問問2。リアス式海岸の形状が問われている。まずキを確認し、リアス式海岸が「ノコギリ状の入り江」と呼ばれることを納得しよう。また断面図サをみて、リアス式海岸が「V字谷」であることも確認。
地理Aではあるけれど99年にはリアス式海岸をテーマとした地形図問題も出題されている。よかったら参考にしよう。
[今後の学習] 昨年の「干潟」もそうだったんだけど、センター試験に出る地形の種類って限定されているんだよね。だから過去問研究が絶対的に重要となる。逆にいえば、地形図問題で問われる地形っていうのは、過去の地形図問題で取り上げられた範囲の内側からしか出題されない。とくにこうした海岸地形の出題率は非常に高いので、ある程度はヤマが張れる。今回問われた三角州や潟湖、リアス式海岸も再度問われる可能性が高いし、とくに潟湖なんていうのはかなり特徴的な地形なんで、要注意だと思うよ。
2009年度地理B本試験[第2問]問2
[講評] 実はやっかいな写真判定問題。セオリーが通用しない。セオリー通りに攻めることも大事だが、時にはセオリーから逸脱して柔軟に対応しないといけないこともある。僕はやっかいだと思う。君たちに解けただろうか。
[解法] 先にこうした問題の解き方を紹介しておこう。ポイントは「中心に何が見えるか」である。そして「視点を定めること」も大切。
04B追第5問問5参照。写真の中央に一本に縦線を引いてみる。ここが自分の「立ち位置」であり、ここを正面に見て、この写真は撮影されているわけだ。中央に「平坦な地形」があり、左側に「標高の高い山」がある。
図4においては、視線をはっきりさせること。1~4の矢印に沿って、(きちんと線引きを当てて)真直ぐな線を延長してみよう。これが君の「視線」であり、写真1の中央線と一致している。矢印の延長に「平坦な地形」があり、その左手に高い山が見えるのはどれか。その位置関係が明確なものが正解。
以上、これがオーソドックスな解き方。補助線を引いて、自分の視線をはっきりさせるのは有効な手段。
ではこの手法を本問に応用してみよう。写真1を見て、「写真」という文字ぐらいがちょうど中心だろうか。ここに真直ぐ縦線を引いてみよう。これが君の「視線」。最初は陸地を通り、そして彎曲した水域(海か湖かは不明)に出て、さらに最後には対岸の陸地に達する。
このことを意識して図1を参照。まずAの矢印に沿って視線を延長してみる。ずっと陸地を通過している。まずこれは除外。次にB。境港市の市街地を通った視線はやがて中海に達する。そして最後には「八束郡」と書かれた辺りの陸地へと入っていく。これは合格のようだ。さらにC。その延長線は、安来市の市街地を通り抜け、中海の東岸をかすり、大根島を左手にみながら、島根半島へと達する。これも納得。Dの延長線は最初は陸地、そして中海の南東端を通り抜け、弓ヶ浜半島を横断、日本海の美保湾を通過し、島根半島の最東端をかすめて、日本海の外海へと抜けていく。2回も水域を通過するので、これはちょっとイマイチな感じ。
ではさらにBとCを判定してみよう。写真はとにかく中央に何が見えているかがポイントなのだ。写真1の中央には何が見える?最初に描いた縦線に沿って存在するものは何か?ここで必然的にあぶり出される答えは、なめらかな曲線を描く「カーブ」なのだ。このスムーズな海岸線(湖岸線かもしれないけど)は、本図のどこに当たるんだろう?
ここでハタと困ってしまうんだよ。BやCの視線の先にはそんなものないんだわ(涙)。これ、どこなんだよ?
いや、もうそうなると、ここしかないんだわ。それが弓ヶ浜半島の美保湾に面する側に位置する「弓ヶ浜」という砂浜海岸。このスムーズな、まさに弓状の「カーブ」がここに存在する。
これを意識して、まずBから判定してみよう。図をひっくり返して、Bを自分の正面にする。そしてBの矢印に沿って景観を眺めている自分を想像しよう。弓ヶ浜は自分の左側に位置し、視線の先にはない。Bの視線の先の水域は中海である。これは写真1の中央の水域とは一致しない。
さらにC。やはり同様に、Cの矢印の延長線を自分の視線と一致させて、風景を眺めてみる。ここもやはりポイントは「カーブ」。Cの視線は、弓ヶ浜のカーブを手前から奥に向かって「縦方向」に縦断し、むしろ「横方向」に横断していたBとは異なっている。この角度は、写真におけるカーブの方向(これも手前から奥に向かってカーブが走っている)と一致している。この点では、Bより可能性が高そうだ。
しかし問題はここからなんだわ。「反対」なんだよね。Cの視線を基準に考えた場合、カーブは右手から中央方向に向かって入り込んでおり、外海は右側に広がっている。写真はどうだろうか。カーブは左奥から中央に向かって入り込み、外海もやはり左側に広がっている。左右が逆転してしまうのだ、Cからの視線では。
ようするに、候補と思われたBもCもこの時点で「失格」となってしまうのだ。捜査は一からやり直しだ。すでに犯人ではないと容疑者から外した候補の中に真犯人がいたということなのだ!
ここで浮かび上がってくるのはD。水域を2つ通っているという不安材料はあるが、視線の中央を美保湾の湾曲部が通っており、正面に「カーブ」が見えることは写真と一致している。でもこれもやっぱり「反対」なんだよ。Cと同じ。右手から湾曲部が入り込んでおり、外海はDの視線の右側にある。Dも外れる。
というわけで、残ったのはAしかないんだわ。最初に容疑者から外してしまったものが実は真犯人だったなんて、本格推理小説もびっくりな展開なわけだが、我々捜査陣が引っ掛かってしまう犯人のトリックがそこにはあったんだわな。
つまりAの矢印の延長線と写真1の中央線は「微妙に」ずれているのだ。これは誤差の範囲なので容認するしかない。B~Dが決定的に違うので、最も可能性があるのはAしかないんだわ。
Aが「犯人」である最大の理由。それはやはり「カーブ」なのだ。図の北西側を手前にして、つまりAの矢印に沿って、この風景全体を眺めてみよう。前方には弓ヶ浜半島がその巨体を手前から奥に向けて横たえている。その左側の海との境界は、まさに「弓」の名にふさわしい、美しいカーブを描いている。そのカーブの方向が絶対なのだ。左手(しかもちょっと奥の方向から)中央に向かって、湾が入り込んでいる。この方向はまさに写真と一致しているではないか。たしかにAの矢印を延長したところで、その先は海を通過しているわけでない。しかし、もうこれは誤差の範囲として納得するしかない。左手奥に向かって美保湾が大きく口を開け、弓ヶ浜の美しいカーブを前方(あくまで前方ね。視線の先のジャスト正面ではないのが残念なんだけど)に臨むことができるのは、まさにAだけなのだ。難しい。すごく考えないといけない。でもそれだけに、正解にたどり着いた時の快感はでかいぞ!がんばろう。何とか正解にたどり着こう。
[最重要リンク] 解法でも取り上げたけれど、もちろん04B追第5問問5。これは正攻法で解ける。この解き方が基本として、それでも解けない場合は(本問みたいな問題ね)何とかガンバって解くしかない。
関連問題
03B本第1問問1参照。中央に何が見えるか、がポイントなのだ。
00B追第4問問1参照。この問題は視線に「矢印」がないのだが、写真(っていうか図2)の中央に線を引いて、そこに何が見えているか確認。そして、その「中央」に向かって1~4の各地点から図1に視線を描く。
99B追第3問問2参照。これは難しい。写真判定問題はどうしてもあいまいであるだけに、解答が非常に困難なものもあるっていうことだね。
[今後の学習] これ、やっぱり難しいよ。でも、完全に解答不能の「捨て問」ならば問題ないから。そんなのは平均的調整用で、全員間違えたらいい。それに対し、本問はがんばって丁寧に図を判読していけば、実は明確に解答が得られてしまうから、逆にやっかいだったりするんだよ。
セオリーに当てはまらない(つまりAの矢印の延長線が、写真の中央線と一致していない)状況が生じてしまった場合にも、焦らず、じっくり時間をかけて正解を探す。実は僕もこの問題については、真っ先にAを外してしまったのだよ。でもBからDをいくら見ても、絶対に答えじゃない。だからもう一度Aを取り上げてみて、徹底的に考察した。
仕方がない。難しい。でも、だからといって解けないわけじゃない。粘れば絶対に解答できる。写真の中央に見えている特徴的な地形(本問の場合は「カーブ」)がポイントになることは少なくとも確実なのだ。信念をもって解こう!
2009年度地理B本試験[第2問]問3
[講評] これって簡単じゃないの?
[解法] 地形図って「高低」が問われることが多い。選択肢からそれっぽいものを探すと、3の「標高10m」っていうやつだ。「中野町」を確認。いきなりすぐ上に「・3」ってあるよね。この点は「独立標高点」というもので、そこに示された数値はその地点の標高を示す。って、3じゃないか!?もちろん10mにははるかに及ばない。これが誤文で正解。
他の選択肢はどうでもいいんだけど(笑)とりあえず説明。
1;「建物の密集地」というのは「水木しげるロード」周辺の斜線部分。その北の「境港」っていう文字のところに「-(・)-(・)-(・)-」みたいのがあるよね。これは「県境」の記号で、この場合は南側が鳥取県であるのに対し、北側が島根県となっている。境港市は鳥取県の市なので、境港市の範囲もこの線までということ。建物の密集地はこの線にほとんど沿っているわけだが、つまり境港市全体でみるならば、この建物の密集地は境港市の最も北部に位置しているということになる。正文。
2;「昭和町」付近の工場を確認。工場の地図記号は「歯車」であるけれど、これは問題ないよね。地図記号はほとんどセンターでは問われないので、特別に覚える必要はないけれど、これぐらいは知っているんじゃないかな。問題は「造成地」の方なんだわ。この意味がよくわからない。でも「昭和町」の周囲はしっかりと「護岸」されていて(*)ここが明らかに自然の地形でないことがわかる。おそらく「埋め立て地」だろう。埋め立てということは、人間が人為的に土砂を海に持って新しい土地を「造成」したということだ。造成地という意味には、埋め立て地も含まれるとみていいと思う。正文。
(*)護岸の記号はわかるかな。海との境界が、直線と点との組合せになっているよね。これは「垂直の壁」を表すもので、実際にはコンクリートでガチガチに固められてしまった人工物と考えればいい。これをもって「護岸」という。
4;これは土地利用記号をみましょう。たしかにその通り。正文。なぜこうなっているかは不明。浜堤にでもなっているのかな。よくわかりませんが。
[最重要リンク] 土地の高低が大事なのだ。05B追第2問問4参照。誤っているのは3なのだが、ここでは「沖積低地」という言葉に注目。要するに「低地」なのだ。低地の反対は高地。Cの範囲が高地であることを証明すればいい。具体的に標高が書かれているところはみつけにくいので、ここは等高線に注目する。本来の地形図では等高線は茶色で描かれているので見つけやすいのだが、白黒印刷だとわかりにくいよね。ただ、地形図では実線は「等高線」か「道路」か「河川」。ここではCの矢印から南西方向に達している太い道路に注目。3本ほど実線をまたいでいることがわかる。これって何だろう?太い道路を細い道路がまたいでいるっていうのもちょっとおかしいので、これは道路でない。同じく河川が道路をまたぐのもおかしい。だからこれは等高線なのだ。図1は2万5千分の1地形図である。
[関連問題] 選択肢1について。「建物の密集地」という言い方はあまりしなのだが、これと類似するものが問われたことがある。03B追第5問問4参照。選択肢5に「高層建築」とある。これは「中層建築」の誤り。斜線で彩られた建物の記号は「中層」である。「高層」は格子状になっている。なお本問の境港市も中層建築が多く、高層建築はみられない。
97B本本第1問問4参照。選択肢1に「中高層建物」とあるが、新幹線の「えちごゆざわ」駅やその東側の「湯沢一丁目」付近の建物は「中層」、西側の「西山」付近には「高層」建物が多い(内側が格子が描かれているのがわかるだろうか)。
選択肢2について。「田」や「畑」など土地利用記号にくらべると、「工場」や「寺院」などの地図記号はほとんど問われない。ただし、昨年は「寺院」、今年は「工場」が問われるなど、ちょっと雰囲気が変わりつつある。08B本第6問問4参照。とはいえ、「工場」も「寺院」も難しい地図記号ではないので、とくに問題ないよね。
選択肢4について。「畑」や「田」のような土地利用記号は非常に出題率が高いので、もちろんチェックしておくべきだろうが、とくにここでは列状となっていることにも注意してほしい。
古い問題で申し訳ないが、94追第1問問6問9参照。図3ウは「海岸平野」という地形。かつては海底の浅い部分だったが、土地の隆起によって陸化し、海岸に沿った細長い砂浜海岸となっている。図3ウにおいても、かつては北東部の丘陵部のみ陸地で、ほぼ全体が海底だったと思われる。それがまずXの部分まで陸地化し、さらに隆起してYの部分までが陸となり、そして最後の隆起で現在の海岸線までが陸地となったのだ。なお、ジュンサイ沼はかつて海底のやや凹んだ部分だったが、周囲が陸地化することによって「海」が内陸部に取り残された湖。「海跡湖」というパターン。
ここで注目してほしいのは、X・Y・Zの、砂浜海岸の中でもちょっとだけ盛り上がった部分。これらは「浜堤」という微高地。河川沿いに発達する自然堤防という微高地があるんだが、それの海岸バージョンのようなものなのだ。まずXまで海岸だった時代に、波の作用によって波打ち際に砂が打ち上げられる。それが繰り返されることによって少々ではあるが、砂の堆積した盛り上がった地形が形成されるのだ。そして次の隆起でYまでが陸地となる。そうなると、「新しい波打ち際」であるY付近に新しい浜堤が形成される。そして現在は、今の波打ち際であるZにさかんに土砂が打ち上げられ、浜堤が成長しつつある。このような経緯を経て、海岸線に沿って帯状に何重もの浜堤が形成されるのだ。
この形を目に焼きつけて、本問の図2そして選択肢4の文章を確認する。古い時代は、埋め立て地だけでなく、現在の境港市の住宅地が乗っている地形もみな海だったのかもしれない。その頃には、「境港市」という文字のある、深田川周辺の地域だけが陸地で、直接海に面していたのではないか。そして隆起と陸化、そして波による土砂の運搬や堆積などが何重にも重なりあって、帯状の微高地すなわち浜堤が形成されていったのでないか。
そして浜堤の上は、水はけがいいので畑として利用され、浜堤と浜堤の間の低地(これは堤間湿地という地形)はじめじめしており水田となっているのだろう。
[今後の学習] とくに言うべきことはないんだけどね(笑)。とにかくセンターの地形図問題は「高低差」が非常に重要であるということ、そしてその高低差を読み取る際に最も意識することは「標高を表す数字」であることを、君たちは重要視しないといけない。
2009年度地理B本試験[第2問]問4
[講評] 水産業のネタでちょっとびっくりするんだが、そういえば境港は漁港として有名だった!とはいえ、そんなことは関係なく(笑)、図をみるだけで判定可能なんでそんなにヤバくないでしょ。
[解法] 1;海面養殖業は微妙に増えてない?
2;釧路の方が大きいんじゃないかなぁ?
3;93年に注目。境港の水揚量は約70万トン。それに対し、日本の海面漁業・海面養殖業生産量については、沖合漁業が約400万トン、沿岸漁業が約200万トン、遠洋漁業が約100万トン、海面養殖業も約100万トン。4つを合計すると、約800万トン。どうかな?ギリギリだけど10%よりは少ないね。これが正解。
4;境港は90年から93年にかけて増加しているんだよね。逆に同じ期間の沖合漁業は急激に水揚量が減少している。これで同じとは言えないな。
[最重要リンク] 見るだけの問題っていう点では、00B追第4問問4と似てるね。特別な知識も、複雑な計算も不要。こういった問題を確実に解くっていうのは非常に重要。
[関連問題] 日本の漁港の漁獲を問う問題としては、02B本第5問問4、07B本第5問問5がある。02年の方は「釧路」「長崎」「焼津」、07年の方は「釧路」「銚子」「八戸」が登場。いずれも日本を代表する漁港を有する都市であるが、もちろん境港も彼らに負けていないわけで、今回こうして境港市が地形図問題でフューチャーされたのも当然なんだよな。実は僕は千葉県の銚子市の地形図問題が出るんじゃないかとは思っていたんだが、もしかしたら次回辺り怪しいかな。
日本における各漁業種の漁獲量の変化については、01B本第4問問7で取り上げられている。沖合漁業が1970年から1980年にかけて増加したという例外はあるが、全体的に漁業は衰退の傾向にある。養殖業にしても80年代までは順調な伸びをしていたものの、90年代以降は頭打ちの状況にある。
それに対し、水産物輸入量については増加の一途にある。90年代以降のデータは示されていないが、わが国は世界最大の水産物輸入国であり、輸入量はさらに増加していることが想像される。
やや古い問題だが、95本第4問問3問4も興味深いので参照してみよう。問3は各漁業と養殖業について90年までの変化の様子が示されており、本問の図3とそのまま連結する。実は、沿岸漁業というのは1965年から2005年までほとんど変化がないんだね。日本の経済レベルの上昇とか日本人の食生活の変化を考えると、これはちょっとした驚きだね。それに対し沖合漁業はかつての日本の漁業を支えていたけれど、現在は急激に落ち込んでいる。遠洋漁業に至っては、1970年代のオイルショックや200カイリ漁業専管水域の設定などにより、現代日本においては壊滅状態であるといえるわけだ。
[今後の学習] 「見るだけ」問題なんだけれど、こういう問題を確実に解くというのが非常に大切なんだと思う。センター試験というのは、平均点や偏差の調整用なのか知らんけれど、ほとんどの人が解けないような非常に難易度の高い問題(いわゆる「捨て問」)もあったりする反面、こうした誰でも解けるような「拾い問」もあるのだ。でも、だからこそ気をつけないといけないよ。「捨て問」が間違えて当然の問題であるのと対照的に、「拾い問」はこんなところで失点していたら全く話にならない。落ち着いて、時間をかけて、解くべき問題なのだ。
2009年度地理B本試験[第2問]問5
[講評] 問4が「見るだけ」問題の初級編だとしたら、こちらは応用編。見るだけではダメで、若干計算のセンスを必要とする。
[解法] それぞれの選択肢を丹念に検討していきましょう。
1;図5参照。「その他」の幅には大きく変化はない。「ベニズワイガニ」はもともと少ないから大した影響はない。「アジ」に至っては、全体の水揚量の多い90年代前半に少なくて、逆に少ない90年代後半に多かったりするという空気の読めなさ(笑)。これは全然関係ない。「イワシ」が多い年は全体の水揚量も多く、少ない年は全体も少ないという関係になっていることを確認。正文です。
2;この「1事業所当たりの出荷額」って言い方が大切なんだよね~。「出荷額」を「事業所数」で割る。「出荷額」が分子で、「事業所数」が分母。すなわち「出荷額」に比例し、「事業所数」に反比例するのだ。
1995年に注目。1事業所当たりの出荷額は「450億÷60」で「7.5億」である。2005年に注目。同じく「250億÷50」で「5億」。減少しているね。これが正解。
3;まず水揚量。1995年が30万トンで2005年が15万トン。半減しているので、減少率は50%である。でもどうだろう?事業所は60から50、出荷額は450から250で、それぞれ減ってはいるけれど、半減というわけではない。正文。
4;これは図からそのまま判定できる。「水揚量が減少した」から「事業所数と出荷額は減少した」といったような相関関係があるかどうかはよくわからないけれど、とりあえず事実としては全て減少しているね。
[最重要問題リンク] 新課程になってからちょっと目につくこの手の問題。計算を瞬時にしないといけないので、やっぱりかなりの慣れは必要だよ。追試験だが、06B追第2問、07B第5問と2年連続で、統計について計算を伴う問題が登場した。06年ならば島を訪れた者と宿泊者について、07年ならば工場の数と生産額について。時間がかかることは仕方ないので、いかに焦らないで解くかがポイントになってくる。メンタルの勝負かな。
[関連問題] 最重要リンクに取り上げた2問と本問については徹底的に練習しておくこと。かなり計算がややこしい場合もある。でも、絶対に解けるので、気合いを入れて解こうじゃないか。
[今後の学習] 本問で最も注意するべきキーワードは「1事業所当たりの出荷額」っていうやつ。これがパッと計算できる人はなかなかいないんだが、実は意外とセンターで登場してくるものだったりするんで、慣れておいて欲しいんだわ。
2009年度地理B本試験[第2問]問6
[講評] 3問続けて「見るだけ」問題と思いきや、これもちょっと異なる。問4、問5、問6と見た感じは全部似てんねんけど、少しずつ変えてくるとはなかなかしゃらくさいな(笑)。この問6は、問4~6中で最もやっかいであいまい。僕としても判定に悩むのです。
[解法] これ、本当にマジで悩むんだわ。ただし、下線部だけをみてもおぼつかない。文章の前段の内容を十分に把握し、それと矛盾がないかで判定するしかないのだ。
そうなると、一番怪しいのは2になる。「訪問者の交通手段との関係」について調べるんだよね。っていうことは交通手段そのものを調査しないといけない。近隣の人が徒歩で訪れるのか、駅周辺からバスでやって来るのか、それとも遠方からの観光客が自動車で来るのか。それなのに「訪問者数」を調べるのって意味があるのかな。いくら訪問者の数を調べたって仕方がない。それぞれの人にアンケートを取って直接訪ねるのがいいけれど、例えば駐車場の自動車の数を数えてもいいし、路線バスの会社に聞いてもいい。ツアーを企画している旅行社があれば、そこに尋ねてもいい。いくらでも方法はあるけれど、でも「訪問者数」を数えるだけならば、交通手段なんかわかるはずもないよね。何だかあいまいな気もするけど、正解はこれだと思います。正解を見ないでこの解説を作っているんで、もしかしたら違うかも!?でもこれが正解でいいよね。僕はこれにマークします。
ま、選択肢3が気にならないこともないんだけどね。ここでは「水産直売施設の各店鋪で売上高に関する情報を収集する」とあるけど、これってどうなんだろう?選択肢2とは違って、物理的には可能なんだよ。お店の人をつかまえて、あれやこれや聞けばいい。でもちょっと考えてみてくれよ。物理的に可能なことが、心理的に可能かどうかはわからない。つまり、自分の店の売り上げみたいな企業秘密を、ミキさんのようなわけのわからない高校生に打ち明けるわけがないよな(笑)。大丈夫なんすか、ミキさん?あなたはどうやってそんなトップシークレットを知ろうとするのか。僕は大いに疑問なんですけど、まぁ何とか聞き出したんでしょう。何度もいうけど物理的には可能なんだし。境港の人々はみんないい人なんだろうな(ホンマか!?)。
[最重要問題リンク] グラフの判定問題というより、地域調査の方法に関する問題ですね。わかりやすい問題として04B追第5問問2を挙げてみよう。観光の動向を調べる方法として誤っているものはどれ?っていう問題。本問と重なっているね。
ユカリさんたちは工場跡地で観光開発が進められていることを知った。このような観光の動向を調べる方法について述べた文として適当でないものを、次の1~4のうちから一つ選べ。
1 観光に関する行政的な施策を調べるため、市役所の担当者に聞き取りを行う。
2 観光客がどこから来たかを調べるために、観光施設来場者に対し、アンケート調査を行う。
3 土産品店の分布を調べるために、職業別電話帳を利用する。
4 宿泊施設の数を調べるために、5万分の1地形図の読み取りを行う。
正解は言いませんが何となくわかるよね(笑)。とりあえず選択肢の2が本問とカブってます。
[関連問題] 上でも述べているように、地域調査の方法を問う問題である。この手の問題は実は結構多いんで、できるだけ多様な問題に習熟して、慣れておくことが大切。それでも結構あいまいなやつばかりやねんけどね(苦笑)。
08B本第6問問1参照。参考資料の利用法を問う問題。
マミさんは、いくつかの調査項目について、その内容と用いる参考資料を検討した。それぞれの調査内容と参考資料について述べた文として適当でないものを、次の1~4のうちから一つ選べ。
1 広島市を中心とした各市町村の人口構成や少死高齢化の状況を調べるために、住宅地図を利用する。
2 広島市の地形や住宅地化の状況を調べるために、新旧の空中写真を比較する。
3 広島市の産業の分布をGIS(地理情報システム)で分析するために、数値地図と統計資料を集める。
4 広島市に本社のある企業の概要について調べるために、インターネットでこの会社のウェブサイトを閲覧する。
05B本第5問問7参照。GISによって何が調べられるかの問題。
GIS(地理情報システム)の利用について述べた文として適当でないものを、次の1~4のうちから一つ選べ。
1 地図の重ね合わせが可能なので、多種類の地理情報を同一の地図上で容易に関連づけることができる。
2 歩行者通行量のデータから、二つの地点間の最短距離を容易に計算することができる。
3 面積の計算が可能なので、土地利用変化の計量的な分析を容易に行うことができる。
4 地表面の標高データから、地形の立体図や鳥瞰図を容易に作成することができる。
04B本第5問問1参照。地域調査。
カオルさんたちは、松本市とその周辺地域について調査を行うことになった。調査の目的と方法について述べた文として最も適当なものを、次の1~4のうちから一つ選べ。
1 都市との交流活動に取り組む松本市近隣の農村において、その交流活動に対する村民の意識を、聞き取りやアンケート調査から明らかにする。
2 松本市中心部に観測点を1か所設け、毎時の気温と湿度を2日間にわたって観測し、そのデータからヒートアイランド現象の有無を明らかにする。
3 1950年ごろと近年の、松本盆地を撮影した空中写真を比較することによって、農地の所有者の移り変わりを明らかにする。
4 松本市に隣接する市町村ごとに年齢階級別人口の資料を入手し、人口ピラミッドを作成することによって、日常生活における住民の行動圏を明らかにする。
03B本第5問問5参照。地域調査。
石垣島付近の島にある集落で、マコトさんは、石垣に囲まれた赤い瓦屋根の建物(写真1・省略)を見て、この集落と建物などについて調べることにした。地域調査では、調査資料・方法によって入手可能な情報が異なる。それぞれの調査資料・方法から得られる情報として適当でないものを、下の1~5のうちから一つ選べ。
調査資料・方法 情報
1 空中写真 集落内の宅地と道路の形状
2 現地観察 瓦屋根の建物の分布
3 地形図 石垣に囲まれた建物の分布
4 統計資料 建設業の就業者数の変遷
5 文献資料 建物の様式の変化
01B追第5問問3参照。GPSに関する問題。
GPS(汎地球測位システム)は、地球全体を取りまく複数の人工衛星から発信される電波を利用して、受信者の地球上における位置を知るシステムである。GPSの利用について述べた文として適当でないものを、次の1~4のうちから一つ選べ。
1 カーナビゲーションにおいて、自動車の位置を求めるのに用いられる。
2 方位磁石が使いにくい北極圏・南極圏における調査・探検でも、たやすく現在地を知ることができる。
3 GPS観測施設を設置することによって、地殻変動を短時間に観測することができる。
4 地下資源の埋蔵量を探査し、開発可能性を推測することができる。
99B本第5問問6参照。GIS(地理情報システム)に関する問題。
自治体がGISを積極的に導入している理由を述べた文として適当でないものを、次の1~4のうちから一つ選べ。
1 業務上必要な最新の地図の作成や表示がすぐにできるため、住民からの図面の閲覧や確認の問い合わせにも素早く対応できる。
2 台帳、統計書など別々の形式で作成・保存されてきた地理情報をコンピュータで一括して管理できる。
3 地図をコンピュータに入力すれば、縮尺や範囲の異なるさまざな地図を目的に応じて自由に作成することができる。
4 将来の予測が自動的に行えるので、道路の建設や宅地の造成などに関する都市計画の意思決定をコンピュータで行うことができる。
99B追第3問問3参照。地形図から調査できる内容に関するもの。
一般に、火山噴火の前後の2万5千分の1地形図を比較して分かることについて述べた文として適当でないものを、次の1~4のうちから一つ選べ。
1 地点ごとの標高の変化を読み取ることで、変形した火山体の様子がおよそ分かる。
2 山頂付近における岩石の露出状況や等高線の変化を読み取ることで、火山噴火の起こったところがわかる。
3 植生の変化を読み取ることで、大量の降灰の及んだ範囲がおよそ分かる。
4 火砕流の地図記号が広がる範囲の変化を読み取ることで、火砕流の流下速度が分かる。
98B本第4問問3参照。土地利用調査に関する問題。
ナオミさんたちは、島の農業の特色を知るために、ある地区の土地利用調査を行った。こうして作成されたものが次の図2(省略)であるが、彼らには図中のAの農地に植えられていた作物の名称がわからなかった。ナオミさんは、近くの農家の人にたずねたが、これ以外にこの作物の名称を知る方法として最も適当なものを、下の1~4のうちから一つ選べ。
1 農業統計を調べて、島の栽培作物の生産量から見極める。
2 作物を写真に撮り、図書館で栽培作物図鑑と照らし合わせる。
3 2万5千分の1地形図で読み取る。
4 郷土史に関する本で、栽培作物の変遷を調べて判断する。
以上、地域調査や調査方法に関する問題を挙げてみたけれど、どうかな。あえて正解は示さないので、いずれもしっかり文章を読み込んで「誤っているニュアンス」を読み取ってほしい。ある意味、センターで最も慣れが必要なジャンルかもしれない。
[今後の学習] この第2問が地理Aとの共通問題やねんけど、もしかして平均点調整の意味があるのかな。簡単な問題は簡単なんだけど、逆に難しい(っていうか、あいまいで解きにくい問題)は実にやっかい。本問がその「やっかいな問題」の代表例なんだよね。理論的に説明しにくい問題っていうのは僕は嫌いなんだよなぁ。文章を読んで「何となく」解くしかない。理系的ではなく、文系的な問題というべきだろうか。とにかくこういった問題の対策には過去問研究が一番なので、最重要リンクや関連問題で取り上げた問題について、覚えるほど頭に叩き込んでほしい。