たつじん先生の共通テスト(センター試験)地理解説!楽しく勉強していきましょう

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2015.01.14

2015ファイナル模試を振り返り

2015ファイナル模試を振り返り。

センター直前(3日前!)のこの時期ですが、参考までに2015ファイナル模試を振り返り、ちょとした作成者ノートをば。

1)平均点について
これはミスったなぁ。日本史63点、世界史60点に対し、地理57点だった!(1問3点なので)あと1問分、簡単な問題に入れ替えておくのだった。これはボクの落ち度。もうちょっと慎重に考えるべきだった。ただ、一つ言わせてもらうけれど、本当のセンター試験では地歴3科目はいずれも平均点が65点を超えており、そういう意味ではこれに達する科目は一つもなかったということ。常々指摘していることなのだが、本模試を主催する予備校は社会科の授業数および生徒の社会科にかける学習時間が圧倒的に足りない。社会科で要領よく得点できれば受験もずいぶんと有利になるのに。このことは新年度も生徒に訴えかけていきたいな。

2)第1問
いきなりの「仮想大陸」。このパターンの出題はないと思うけどね(笑)。この図自体は90年代のセンター試験からそのまま引用しています。小問それぞれは一般的な問題ばかりで解きやすかったと思うんだが、土壌の問題が肝だったかな。ただ、土壌ジャンルは実際のセンター試験でも難化が著しいので、これぐらいはしっかりクリアしてほしいな。

3)第2問
こちらもオーソドックスな問題ばかり。牛の飼育頭数なんて結構好きなネタなんだけど、インドに注目してほしいよね。あとは「直接投資」なんていうワードも超重要!

3)第3問
問1の人口ピラミッドや問6の在留外国人の話題は地理Bでは出題されにくいものの、少しぐらいは知識があった方がいいと思ったので取り上げています。他は一般的な問題に思う。都市ジャンルは頻出!

4)第4問
地誌ジャンルについて苦手意識を持っている人が多いんだけど、その必要はないんちゃうかなぁ。特別な都市名が問われているわけではないし、あくまで「大地形」、「気候」などの問題として取り組んでみれば解けたはず。問3の1人当たりGNIを直接問う問題については、検討の先生からダメ出しをくらったんだけど、「えっ、何いうてんねん?」って感じ(笑)。去年センターに出題された形式をそのまま引用して作り変えてるだけだからね。こうした統計数値をそのまま捉える問題こそ、たつじん地理をマスターした君たちには絶対に解いて欲しいのだ。

5)第5問
今考えてみると、問3の民族の問題なんかちょっと難しかった気がするし、問2や問4も解きにくかったな。でもこの大問の平均点は5割以上あったし、みんなはよく解いてくれてたね。上記のマイナス3点分は本来この大問で調整するべきだったかな。そこんとこ反省。

6)第6問
この大問が最も正解率が低かった!時間的な余裕がなかったのが最大の原因だろうね(思考問題が多い地理って、そもそも60分じゃ時間が足りないのだ)。問3のように農産物の図を用いる問題なんか実際のセンターではほとんどありえないのだが、これも検討の段階で最初の案が却下されたので、差し替えた問題。ただ、オリーブの図は知っておくべきと思うので、これはこれでよかったと思う。あえていえば問4の干拓地の地形図問題がちょっと難しい?でも干拓地は必須だし、ぜひ知っておいてね。

7)総合的に
最初にも言ったけれど、平均点をあと1問分(3点分)上げるべきだったし、それが本来ならできていたはずだ、というのが反省ポイント。とくに民族宗教はあんなに細かい問題は出ないと思う(あれ以上難しい問題が出たら誰も解けないから、できなくていいしね・笑)。ただ、模試は得点うんぬんではなく、単に60分という時間をいかに有効に使うかという練習なので、時間配分だけしっかりできていればそれでオッケイとしてください。おっと、ここでいう時間配分とは「60分以内で余裕をもって終わらせる」じゃないよ。「60分以上かけて、時間が足りなくなる」が正解だからね。センター地理は時間をかけてゆっくり解くべき問題が揃っているのだ。だから、じっくり取り組んで、しっかり時間を使ってください。センター試験2日間の最初の試験、それが地理なのだから、リラックスして、落ち着いて、あまり思い詰めずに取り組む事が最大の目標。とりあえず70点を目標にして、うまくいけば80点、90点狙ってみよう。時間が足りず、何問か解けない問題があったとしても、それは全然気にしないこと。満点を取る必要はないし、数点分なら残りのいずれかの教科で十分に取り戻せるよ。楽しむ姿勢を大切にしてください。

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