たつじん先生の共通テスト(センター試験)地理解説!楽しく勉強していきましょう
2014.10.12
ある生徒が質問。地理がどうしても点数が伸びないと。
ちょっと意外な気がした。彼って、しばしば実に鋭い質問をしてくれるのだ。今日もカナダのケベック州についての質問をしてくれた。実に知識は豊富なのだ。性格的にも謙虚であるし、それでいてしっかり質問もできるのだから、実にたいしたものだと思う。
でも、地理の過去問を解いてみてせいぜい30点から40点程度にしかならないとか。これってかなり低い点数だよ。4択のマークシートなので適当に丸をつけても25点は行く計算なのだ。実施的に15点程度ってことにある。
不思議だなと思っていろいろ話してみたのだが、ちょっと思い当たる部分がある。中学レベルの学習というか、土台となる思考力の部分が欠けているのだ。問題と相対し、どうやって点を取るかという部分。
とにかく、中学の問題をやってみようか。前期の間にも解いてもらったと思う。センターまで100日を切ったこの段階で中学の問題集を解くということは、本来なら好ましいことではない。しかし、平均点をしっかり取るためには最も有効な勉強法なのだ。
彼は中学3年の時、いわゆる不登校で丸々勉強していないらしい。中学は受験して入学したほどなので、それなりの私立中学であるし、彼自身のポテンシャルは感じる。
頭が悪いわけではなく、知識を蓄えるという意味での勉強はスムーズに行えている。しかしそれを整理して得点に結びつけるということが足りず、おそらく頭の中に「地理」という科目のイメージが明確になっていない。
弱点はそういった部分だ。そこを克服すれば絶対に点が上がる。辛抱して、中学の問題集を解いてみて、平均点を目指そう。そうすれば、どこか引っかかる大学があるよ
聞けば、彼は英語や数学の先生に質問に行った際、「きみの質問はちょっとズレているね」と言われ、嫌な思いをしたそう。たしかにちょっとズレているような気もするけれど、そのズレを矯正し、正しい方向に導くことは我々の仕事。なるほど、ちょっと面白いチャレンジかな。ぜひとも一緒にがんばろう!
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